隠された機能
私は防魔法室の中でレベル計測器を使った。
"レベル10”
なんでこんなに急激に…。
「すごいな、明らかに異常な成長だ。」
キャロスさんは驚いて考え込んでいた。
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説明したはずだ。
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か、かけらを飛ばし経験を経た…と。
撃破の祝福って部分でも効果あるんだ。
あと、やっぱり諦神さんは監視できるんだ。
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分身だが、此処を出れば
我らは一体となり
経験を共有する。
もしもがあれば
本体が回収する。
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こちらも防魔法室には…逃がしてくれないんだね。
私はキャロスさんに説明する。
「あ、あの。精霊さんと協力して
諦神さんと戦ったのでその影響だそうです。」
「ば、そんなことが。俺でも傷一つ
付けられなかったんだぞ!
そんな危険なことを…」
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腕輪に触らせろ
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「腕輪に触れろと言っています。」
「…」
暫く腕輪に触れたキャロスさんが言葉を発する。
「お前…神霊なんかと契約してたのか。」
キャロスさんが頭を抱えた。
「今回は縁あって友好的だからよかったものの、
本来奴らは容量の大きさゆえに容易に人を殺すし
魔法の制御も苦手だ。危険なんだぞ。」
そうは感じない…。
「鉄砲水に流された男の精霊も描写から神霊と言われている。
もうわかるだろ。」
「あ、はい、わかりました。」
そういえば草取りの時に、魔法拒否されたり
遠くの雲をわざわざ動かしたの、そういうことだったんだ。
私には思いつきもしない解決策は、苦肉の策だったのかも。
レンさんもそれで私が立っていたから
精神を乗っ取られたと勘違いしたんだね。
私、レンさんが馬鹿になっちゃったとばかり…。
「…先ほど聞いたんだが、もしかしたらその服
レベルアップも補助してないか?
”魔具が効いてきた”と言って居たんだろ。」
「えっ、そんな機能まで…!!」
予想してなかった。この服はズルい。
魂に関する魔術を扱えると聞いてたけど
まさかそんなことまでできるなんて。
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封印前、能を持つ
魔具が、国宝として
扱われていた。
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そ、存在するんだ、そんな能力。
「諦神さんが、昔国宝で似た魔具があったって」
「やはり魔女とは対峙すべきではないな。
…異常なレベルの可能性がより高くなった。」
その通りとしか思えない。
「でも、回収をする準備をしてるって。
こちらも覚悟をしないといけないかもしれませんね。」
私は諦神さんの知識も借りて
魔女さんの脅威を改めて認識したのだった。




