表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/1

嵐のフードデリバリー!

「嵐の日は配達ができない」


フードデリバリーの配達員をそれなりにやっていれば知れる知識だ。


注文が多く発生するタイミングは、大きく分けて以下の二つ。

①ご飯時と②人様が家を出たくない時だ。


①ご飯時は言わずもがな。②人が家を出たくない時、これは、例えば冬の寒い日、夏の暑い日、そして雨の日だ。


普段とは桁違いに注文が来るので配達員としては絶対に抑えないといけない。


ただ、嵐の日は。

嵐の日は配達員の安全を鑑みて配達用アプリが停止されるのだ。


そんなご無体な。私は嵐など気にしないのに。


スズはアプリが止まるたびにそう思っていた。

20代とはいえ、毎日自転車を乗り回している彼女は細身でも身体の丈夫さには自信がある。


雨に降られたって熱々のポテトを届けるのに。私を働かせてください!と湯屋の少女よろしくアプリに叫んでいた。


だが、この日は違った。

天気予報は晴れ。台風など来ている予感もなかったよに窓の外は雨風が吹き荒れている。


アプリは通常通りだ。

スズは喜んだ。稼ぎどきだ!

ワークマンで買った防水カッパを着て意気揚々と自転車に乗って家から出発した。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ