聞いてないが?
あらすじ。妹が義妹だった。そして1週間は無駄になった。以上。
なんて簡潔なあらすじだろうか、涙が出るな。
「あ、そういえば兄貴。今日らら○ーと行くから。」
「そうか、気をつけるんだぞ。」
「いや、兄貴も行くんだけど」
「聞いてないんだが」
「言ってないからね」
という事で、俺は今着替えている。我ながら妹のお願いを聞くいい兄だと思う。うん。
まぁ普段なら金欠とやる気の無さを理由に断るのだが、好きなアニメの映画が放映され始めたのと
「これでどっか行け」と親から金を受け取ってしまったので行くしかないのである。
最近は記録的な暑さをずっと観測しているそうで、とても行く気にはならなかったのだが……
「兄貴が来ないなら今週1週間は私が朝飯作るね♡」と言われ胃の危険を感じた。
いや、睦月も頑張ってはいるんだが。適材適所という言葉をガン無視してくるのは手に負えない。
睦月とどっか遊びに行くのは、久しぶり……という訳でもない。なんだかんだ1ヶ月に1回はどっかしらに遊びに行っている。プールや某ア○メイトとか。あとは買い物にもよく行くが、女子の服のお買い物は本当に長い。長かった。
違う系統の服を1枚づつ持ってきて、「どっちが可愛いかな」なんて彼女ムーブを噛ましてきたが、どちらも可愛いの方向性が違う服だったから判断に悩んだ。ここでどっちも可愛いよと言うととてもキレられるのは解せない。
結局5分ほど悩んで選んだやったが、結局どっちも買っていたのは更に解せない話である。
そんな取り留めもない事を思いつつ着替える。ただの妹…義妹か、まぁ妹と変わらん。それと買い物に行くだけだ。変に着飾らなくても良いだろう。無難で通気性の良い服を選んで色々とセットをする。
…にしても遅いな。いつもは何故か睦月の方がこういう支度は早く、俺が着替えてる途中でもドア君を吹っ飛ばして突っ込んだくるのだが、既に着替えてその他諸々の準備は終えてしまった。
まぁ男の俺である俺よりも支度が早いのは普通に意味わからないのでこれが正常でもあるのか。と思っていると不意にドアがノックされた。
親類でドアをノックしてくるのは北海道に住むおばあちゃん位なもので、ばあちゃん以外は問答無用で開けてくるわけで。とても違和感を覚えた。まさか侵入者や霊的な何かが居るのだろうか、こんな真昼間にそれは無いか。
普通はドアが突然開け放たれる事が怖いと感じるはずなんだが、俺は逆らしい。慣れないものは何事でも恐ろしいものよ。
ノックをした主は、次いで言葉を発した。
「あ…兄貴、準備…終わったから行こう……?」
「なんだ睦月か、どうしたんだ急にノックなんかして……ぇ?」
薄々気づいてはいたがやはりノックをしたのは睦月だった。ドア君がとても喜んでるように見える。
少し元気がないような気がしたが誤差だろうと思いつつドアを開け……普通に驚いた。
そこには髪は弄らず降ろして動きやすいラフな服装を着た睦月がいると思ったのだが。
俺の部屋の前で待ってたのはただの美少女でした。
あ、いや、普通に妹の睦月でした。驚きすぎて誰かわからんかった。
髪は少し巻いているようで、いつもとは違いふわっとしている。好みだなぁ
薄く化粧もしており睦月の顔の良さをさらに引き立たせている。黙っていればくっそ可愛いんだがな、本当に。
服装はいつものラフな格好ではなく、白いワンピースに身を包んでいる。華奢な体型をしている睦月にはびっくりするほど似合い、その白さに負けずとも劣らない美しい白い肌をありありと見せつけてくる、そして何故か不健康さを感じない。魔法かなにかか?
いつもとは雰囲気が違う妹に驚きまじまじと見つめてしまった。いや、俺の義妹可愛すぎないか?
睦月ははずがしがっているようで典型的な「モジモジ」をしている。心做しか耳も赤くなっていて……オタクからすると泣いて喜ぶようなシチュである。泣いて喜びたい。
「どう……かな、兄貴。」
少し目を潤わせて上目遣いをしながらそう問うてくる妹はとても魅力的で……
「死ねばいい?」
「え、うん?うん。」
死ぬしかないらしい
ボブいいよね。わかる。うんうん。
もし宜しければ感想系のやつお願いします。泣いて喜びます。睦月が。




