夫は弟妹の尻拭いを済ませ、未来へと向かう
翌日コルド家より縁組を承諾する旨の返書が届き、イエルはすぐに父たちの許へと向かった。
迎え入れた三人は、このような悪条件下で縁組が成立したことにまず驚いた様子で、縁組の詳細について神妙な面持ちでイエルの話に聞き入った。
「わかりやすく言えば、お前が浮気をすればコルド家はいつでもお前を追い出せるということだ。そのことに異論はないか?」
そう確認すれば、セガーシュは観念したように一度ぎゅっと目を瞑り、それから「わかってる」と小さな声で答えてきた。
セガーシュがこのことをきちんと理解できていると言うなら、イエルにもこれ以上言うことはない。
その二日後、両家立ち合いの下に契約書が交わされることとなり、双方の親を含めた計六名がイエルの邸宅に集まった。
後で聞けば、コルド家の長女は商売人としての教育を幼い頃から体に叩き込まれており、名実ともに自分が商家の跡取りとなれることを何より喜んでいたのだと言う。
娘の母親の方も、貴族の血を引く婿が跡をとって娘が蔑ろにされることを一番に案じていたため、婿が浮気をすれば商家から追放できるという項目に大いに安堵を覚えたようだ。
そうして初めて顔を合わせたコルドの娘は、目を瞠るほどの美人という訳ではないが、そこそこ顔立ちも整っており、右目の下の泣きぼくろが妙に印象的な、芯の強そうな女性だった。
娘はまず、コルド商会を危機的状況から救ってくれたイエルに丁寧な礼を述べた後、義父母となるプランツォ卿夫妻に軽く黙礼をし、改めて自分の婚姻相手であるセガーシュに向き直った。
セガーシュを見た娘は、その見目の良さに一瞬瞠目したものの、父親から聞かされていた女性関係の乱れをすぐに思い出したのだろう。納得したとばかりに面白がるように口の端を上げてきた。
以前のセガーシュであれば、商人の娘にそのような態度をとられれば不快を露わにしていただろうが、今はそのような気力もないらしい。
貴族中からつまはじきにされるほど自分が評判を落としていることも良く知っており、自分の中で何を誇ればいいのか分からなくなっている状態だ。
この縁組自体も、兄が持つ人脈や白磁器の専属販売のおまけでようやく繋いでもらえたものであり、見下すような目で見られなかっただけでもほっとしたのか、やや緊張した面持ちで娘の前に膝を折った。
婚約が正式に成立し、コルド家の三人が帰った後、義母がセガーシュに釘を刺していた。
これほどに立派な縁を繋いでもらったのだから、身を顧みて二度と不実なことはしないようにと厳しい声で語り掛け、隣で聞いていたイエルは流石に驚いた。
更に義母は、お前が逃げ戻ってきてももうこれ以上はお前の面倒は見れないからと、セガーシュにはっきりと告げた。
グクル家では這いつくばるようにひたすら頭を下げ続け、挙句に払いきれないほどの借財を背負わされたことで、義母にもようやく現実が見えてきたらしい。
別れ際には深々とイエルに向かって頭を下げてくれ、二十数年来の確執を思えば、もはや苦笑いするしかないイエルである。
さてセガーシュの一件が片付けば、今度はレーデルトの領地管理がイエルを待っていた。
近いうちに領地の見回りには行く予定だが、どのような土地なのかを把握しておかないと領民からの訴えがあっても対応のしようがない。
部屋に籠り、エイバムが用意してくれた山のような資料にひたすら目を通していると、ハンスが何やら神妙な顔で入室してきた。
「イエルさま、デッガート家の次期当主夫妻がお越しです」
イエルは書類から顔を上げ、何で?と目をパチクリさせた。
「夫妻?ゾフィアだけじゃなくて?」
因みにゾフィアとはイエルの一番下の妹である。
末娘ということもあって大層甘やかされたため、かなりわがままな上に性格もきつく、幼少時のイエルは義母に次いでこの妹が嫌いだった。
父親からレーデルトの領地経営権を取り上げた翌日に館にやって来たので、文句を言われるか金の無心のどちらかだなと思ったため、イエルは多忙を理由に面会を断っていた。
「実はあれからも三度、ゾフィアさまはこちらに来られていたんです」
ハンスからそう報告され、「えっ、そうだったんだ」とイエルは目を見開いた。
「最初に取り次いだ時にイエルさまが嫌な顔をされたので、報告は上げずに、その都度お断りしておりました。
最後には玄関先で騒がれましたので、イエルさまはゾフィアさまのことを妹だと思ってもおられないし、迷惑だから二度と来ないようにと釘を刺しておいたのですが」
「は?そこまで言ったの?」
寝耳に水である。確かにまあ、心情的にはその通りなのであるが。
「イエルさまの心の声を代弁しておきました」
しれっと報告するハンスに、気持ちはわかるけど代弁するなとイエルは心の中で突っ込んだ。
「ちょっと過激すぎる気がするけどね」
「今までゾフィアさまがしてこられたことを思えば、大したことではありません」
ハンスは鼻息も荒く言い捨て、ふんと顎を上げた。
「私の座右の銘は、目には目を、歯には歯をですから」
「……それはマリアージェの座右の銘だろ」
何と言うか、ハンスがここまで暴走するとは思わなかったが、今までイエルが家族から馬鹿にされる度にハンスは必死に怒りを飲み下していたから、そういう対応になっても仕方がないのかなとイエルはため息をついた。
「で、今日の用件は何だろう。
自分一人では埒が明かないから、夫と一緒に文句を言いに来た……?
まさかなぁ」
イエルはうーんと首を捻った。
デッガート家の嫡男ハウゼルとは二、三度しか顔を合わせたことはないが、そういう言いがかりをつけてくるタイプではなかったような気がする。
「会うしかないよな。
ゾフィアだけならともかくご夫君まで来られたのなら、居留守を使うのも失礼だし」
そうして渋々応接間に足を運んだイエルであるが、イエルの姿を見るなり、二人ががばっと頭を下げて謝罪してきたのでイエルは仰天した。
「申し訳ありません!」
……なんのことだ?
イエルは困り切ってハンスを見たが、ハンスの方は私に聞かれても……と言わんばかりに軽く肩を竦めてきた。
完全に他人事である。
「どうぞ、お顔をお上げ下さい。何を謝罪されているのか、私にはわからないのですが」
イエルがそう言葉を掛けると、ハウゼルはようやく顔を上げた。
「妻が長兄であるイエル殿にひどい態度をとっていたと知りまして……。
デッガート家はそのような事情を全く知らなかったのです。
知っていれば決してこのような縁は繋がなかったのですが」
夫の言葉にゾフィアは身を縮める。
これは相当、夫や婚家から責められていたのかなとようやくイエルは気が付いた。
「確かにいろいろあったことは事実ですが……」
イエルが両親や弟妹から寄ってたかって苛められていたことは、当時イエルに近しい者たちしか知らない事実だった。
そのような惨めな境遇であることを宮廷中にばらまかれていたら、思春期のイエルは立ち直れないほどに傷付いていただろうし、だからセガーシュの醜聞が社交界を駆け巡るまでは敢えてその事実は秘されていた。
立場を安定させた今となっては、あの辛い日々も過ぎたことだと笑い飛ばせるようになっている。
苛められた過去はイエルの価値を微塵も損ねるものではなく、むしろ自分が人を傷つけ、貶めた側ではなかったことを、イエルは自身に誇らしく思っていた。
「謝罪のために何度か妻をこちらに向かわせたのですが、会ってもいただけないと聞き……。
父母は怒り狂っており、このままではゾフィアを離縁せざるを得ないでしょう。
私と一緒であれば会っていただけるかもしれないと思い、こうして一緒にこちらに伺った次第です」
離縁……?
余りに不穏な言葉にさすがのイエルも驚いた。
俄かには信じられずゾフィアの方を見ると、ゾフィアは深く俯いたまま、手の甲が白くなるほどにぎゅっと拳を握り締めていた。
「お待ち下さい。
家内でいろいろあったことは事実ですが、何故デッガートの当主夫妻がそこまで腹を立てておられるのでしょう。
セガーシュの一件もようやく落ち着きましたし、今更過去のことを気にされる必要はないと思うのですが」
「……私には九つになる妹がおります」
ハウゼルは力ない声で説明を始めた。
「南部に所領を持つパヴェス家の嫡男と幼馴染で、いずれ二人が大きくなれば正式に婚約を結ぼうと両家の間で話し合いができておりました。
ところが先月、この縁組を進めるのは難しくなったとパヴェス家から急に言われました。
パヴェス家の長女がグラウス家の嫡男と婚約したらしく、その時にデッガート家と縁を繋ぐのは考え直した方がいいとはっきり言われたそうです。
婚約が流れた妹は泣き出して、父母はゾフィアのせいだと大層腹を立てまして…」
「…なるほど」
グラウス卿夫人は、イエルの義理の伯母に当たるジャンヌ卿夫人エレナの妹である。
イエルは小さい頃からよくジャンヌ家に遊びに行かせてもらっており、エレナからも本当の甥のように可愛がられていた。
エレナは義理の甥がされていた仕打ちに大層腹を立てており、妹であるグラウス卿夫人にも当然愚痴っていた筈だ。
イエルはどうしたものかと二人の顔を眺めやった。
考えれば、セガーシュの醜聞よりもイエル絡みの一件の方が彼らにはより深刻な問題なのだ。
イエルはその血筋から上級貴族に縁戚を持っている。
迎え入れた嫁が高位の貴族たちを敵に回すようなことを平気でしでかしていたと知り、デッガート家は大騒ぎになったに違いない。
「お兄さま、申し訳ありませんでした!」
堪えきれなくなったようにゾフィアがわっと泣き崩れ、膝に額がつくほどに頭を下げた。
イエルは何とも言えない顔で妹の後頭部を眺めた。
……お兄さまって初めて呼ばれたぞ。
出来損ないだの、プランツォ家の恥さらしだの散々屑扱いされてきたイエルである。
このゾフィアからお兄様呼ばわりされる日が来るなんて、人生とは本当にわからないものだ。
驚いてばかりもいられないので、取り敢えず声はかけておくことにする。
「いやまあ、もう済んだことなんだけどね……」
としか言いようがない。
「とにかく顔を上げてくれるかな」
言ってやりたいことがない訳でもないが、ここで下手にそれを口にすると、離縁がいよいよ決定的になりそうでそっちの方が怖い。
イエルはこの妹を嫌ってはいたが、不幸になれとまでは思ってはいないのである。
ようやく顔を上げたもののゾフィアはまだぐずぐずと泣いており、ハウゼルもまた暗い顔で項垂れるばかりだ。
イエルは困ったように二人を眺め、やがて小さくため息をついた。
「ハウゼル殿、この場ではっきりと申し上げておきますが、私は妹が離縁されることを望んではおりません」
静かに落とされた言葉に、ハウゼルがおそるおそる顔を上げる。
「どうかご両親にもそのようにお伝え下さい。
確かに過去に確執はありましたが、それでもゾフィアは私の妹ですから。
妹を離縁すると言われるなら、私は妹を守るために貴家と対立せざるを得なくなります」
「イエルさま……」
ハンスが何かもの言いたげに声をかけてきたが、ゾフィアが離縁されて家に戻ってくる方がイエルにはよっぽど面倒くさいのである。
そこまで人の人生に責任が取れるかとイエルは心の中で呟いた。
「……わかりました」
一方のハウゼルはどこかほっとしたような顔をした。
騒動のもととなった妻に腹立たしさは覚えているものの、こんな形で切り捨てることはハウゼルとしても本意ではなかったのだろう。
「先ほど言われたパヴェス家との縁組については、何とも申し上げようがありません。
私が口を挟めるものでもありませんし…」
たとえイエルが妹を許すと言ったところで、感情を拗らせているのは祖父や伯父伯母たちなのだから一朝一夕にことは解決しないだろう。
「ただ私と妹との関係がこの縁組に影響を与えたのは確かですから、私たちの関係が改善したことを周囲に知らせていく努力はして参ります」
イエルは言葉を切り、今後どう動くべきかと考え込んだ。
社交の場で親し気に挨拶を交わすくらいは勿論していくが、それだけでは不十分な気もする。
「…そう言えば妹君は今、九つでいらっしゃるのですね」
ふと思いついたのは、縁談が白紙となったという妹がマリアージェの話し相手にならないかなということだった。
騎士学校に進んで人脈を築いていく男と違い、貴族の女性は家から離れることはない。
女性は作法や教養を家庭教師から学び、家族ぐるみの付き合いの中で友人や知人を作っていくのだ。
イエルはよく祖父や伯父の家にマリアージェを連れて行っていたが、館にはちょうどマリアージェと同年代の女の子がいなかった。
いずれ社交デビューする日に備え、マリアージェは今後、同年代の知り合いを作っていく必要がある。
これはちょうどいい機会なのではないかとイエルは思った。
「お名前は何とおっしゃるのですか?」
そう聞けば、ハウゼルはちょっと眼差しを和らげた。
「レツィアと言います。
やや人見知りなところがありますが、おっとりとして優しい子です。
……パヴェス家のエディオも妹のことを憎からず思っていたように私は思うのですが」
ため息混じりに続けられた言葉には、縁組に対する未練が感じられる。
多分レツィアという子がエディオ君を好きなんだろうなとイエルは思ったが、イエルにとって大事なのはそこではない。
おっとりとして優しい、ここが重要である。
何せ、ちょっぴり過激なマリアージェだ。そういうところも可愛いとはイエルは思っているが、混ぜ合わせると危険、みたいな子をわざわざマリアージェに近づけたいとは思わない。
よく似た性格はハンス一人で十分である。
「ハウゼル殿、よろしければ今度レツィア嬢を我が家にお招きしたいと思うのですが、如何でしょう。
妻と年も同じようですし、これを機に妻と仲良くしていただければと思うのですが」
思いがけない申し出に、ハウゼルの顔が明るくなった。
「よろしいのですか?」
妹がイエル・プランツォの邸宅に招かれていると周囲に伝われば、デッガート家との不仲説も徐々に消えていくだろう。
「我が家にとっては願ってもないことです。是非、お話を受けさせていただきたく、こちらからもお願い申し上げます」
イエルは頷き、部屋に控えていたハンスを振り返った。
「ハンス、マリアージェを呼んできてもらえないか?」
そうして応接間に姿を現わしたマリアージェは、今まではどこか高慢ちきだったゾフィアから、「お姉さま」と縋りつくような目で呼びかけられ、鳩が豆鉄砲を食らったような顔をしていた。
臨戦態勢で出てきたのに何がどうなったという顔をしている。
そのマリアージェに、近いうちにゾフィアの義妹を我が家に招きたいと伝えると、同い年の友達ができると知ったマリアージェは顔を輝かせ、明後日にはレツィアをお茶に招くことが両家の間で決まった。
ゾフィアは何度もイエルに頭を下げ、鬱陶しいほどに礼を言って帰っていったが、つい一年前までは考えられない状況に、イエルとしてははて? と首を傾げるしかない。
そう言えば、アリアやリジアの家からも盛んに訪問したい旨の手紙が届いていたが、あの二人の家でも同じようなことが起こっているということなのだろうか。
二日後にはレツィアが遊びに来てくれて、最初はちょっと緊張ぎみに言葉を交わしていた二人は、やがて互いに慣れてきたのか仲良く遊び始めた。
どんな性格の子か気になったのでしばらく二人が遊ぶ様子を遠目に眺めていたが、きちんと教育の行き届いた優しい子であるようなので、イエルとしては一安心である。
いずれ仲良くなれば、セガーシュのことやパヴェス家との縁談の件も含めて、全部マリアージェに伝わるのだろうなとイエルは苦笑する。
実はまだ、今回の一連の騒動をイエルはマリアージェに詳しく伝えていなかった。
マリアージェが真実を知ったら怒り狂ってセガーシュの傷口に塩を塗り込みそうだし、セガーシュを取り巻く環境を思えば、流石にセガーシュが哀れであったからである。
無事、婿入り先が決まった今なら別に知られても構わないし、今回の醜聞の責任を取る形で義父母が領地経営権を手放したことなども、いずれマリアージェにはきちんと話しておかなければならないだろう。
マリアージェはレーデルトの領主夫人となる訳だし、領地経営が落ち着けばいつかそちらにも連れて行ってやることになる。
今回、グクル卿への賠償で被った借財はツープの領地収入で何とか賄えたが、収入面ではかなりの痛手だった。
レーデルトの領地を見回れば、堤防の建設の他にも領民たちが困っている問題が更に浮上してくる可能性があり、そうなればもっとお金はかかるだろう。
短期で考えれば赤字だが、領地を守り、豊かにしていくのはイエルの仕事だった。
領民の生活を向上させ、その上で今まで以上の収益が上がるようにイエルは努力していかなければならない。
その晩、いつものように自分の傍らで安心しきったように眠るマリアージェを、イエルは飽くことなくじっと見つめていた。
たった八つで母と引き離されて、一人異国の地に嫁いできたマリアージェ。
寂しさに涙した日々が遠く霞むほどの幸せをこの子に与えてやりたいと、イエルは心からそう願う。
マリアージェは早く大人になりたがっていたが、見せたい景色や楽しい世界はいくらでもマリアージェの前に広がっていた。
急いで大人にならなくても、今は二人で優しい思い出を一つ一つ積み重ねていけばそれでいい。
その先にマリアージェが妻として自分の傍らにある未来が広がっているのであれば、イエルはいくらでも待つ事ができた。
イエルにとってマリアージェは、空に浮かぶ太陽のようにかけがえのない存在だった。
もしマリアージェを失うようなことがあったらイエルの世界から色は消え去り、きっと笑い方さえ忘れてしまうだろう。
この子が自分を変えてくれたのだとイエルは思う。
臆病で自分に自信が持てなかったイエルを唯一の夫として頼り、愛してくれたからこそ、イエルはようやく頭を上げ、辛い過去とも対峙することができたのだ。
イエルを慕ってかわいい焼きもちを焼いてくれたマリアージェ。
イエルが侮辱されれば、イエルのために毛を逆立てて怒ってくれた。
一生懸命大人ぶるところも、イエルの膝の上に乗って甘えてくるところも、屈託のない笑い声を館に響かせるところも、すべてが切ないほどに愛おしく、溢れ上がるこの想いをどう表現していいかわからないほどだ。
自分がどんなにマリアージェに救われたか、そしてどれほど深くマリアージェを愛しているか、この子はきっと気付いてもいないだろう。
愛してる……。
柔らかな寝息を立てるマリアージェの頬をそっと両手で抱き、イエルはその額に優しく口づけた。
幼いマリアージェは幸せそうな笑みを浮かべ、安らかな眠りを貪っている。
安心しきったような寝顔をもう一度優しく見下ろして、イエルはその傍らにゆっくりと身を沈ませた。
お読み下さいまして、ありがとうございました。
活動報告へのコメントや感想は楽しく読ませていただいています。また評価やブクマなどを下さった方にもお礼申し上げます。大変励みとなりました。
今回、マリアージェの出番が少なかったので、またいつか外伝という形で足していけたらと思っています。