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夫は商人と渡り合う

 広々とした応接室に通されてすぐに、コルドは紅茶を振舞われた。

 透き通った赤褐色の茶で、甘みのある爽やかな香りが鼻腔をくすぐり、一口ひとくち口に含んでコルドは僅かに口元を綻ばせた。


「エリデーテですね」

 コルド商会が取り扱っている果実茶だった。おそらくサリュー州からわざわざ取り寄せたのだろう。


「色合いも美しく、香りにほど良い甘さが感じられて、果実茶特有のしつこさもない。申し分ない一品だ」

 

 イエルの賛辞にコルドは笑みを返し、ゆっくりと自店の紅茶を味わった。


 いかにも寛いだ風にお茶を味わいながら、コルドが忙しく頭を巡らせるのは、何故自分がここに呼ばれているのかということだった。


 そもそもはこの縁組に、異母兄のイエル・プランツォがくちばしを入れてくること自体がおかしいのだ。

 本来ならばコルドと顔を突き合わせているのは当主のプランツォ卿の筈で、縁組の当事者であるセガーシュ・プランツォも、当然この場に同席すべきだろう。


 因みにコルドは、プランツォ卿とは一度顔を合わせている。

 婚姻の意思を互いに確認し、具体的な条件を決めるために、辺境の騎士団に身を置く、紹介者のキール・ヤンクが場を設けたのだ。


 初めて会ったプランツォ卿は尊大な雰囲気を漂わせるいかにも気難しそうな貴族で、キールがかの卿の鼻息を盛んにうかがっていたことをコルドは今も覚えている。


 それも無理からぬ話で、キールは貴族出身ではあるが自身は爵位を持っておらず、サリュー州の片田舎に小さな領地を持つ貧乏貴族の次男だった。

 従姉妹がたまたまプランツォ卿に嫁いでいたため、その縁で今回の話をコルド家にもってきてくれたのだ。


 キールが言うには、名だたる貴族の次男として生まれたセガーシュは騎士学校の成績も申し分なく、見目にも優れた若者であるとのことだった。

 余りに優秀であったため、父親は一つ上の長男を廃して次男に跡を継がせたがっていたが、長男が了承しなかったため、急遽その次男の養子先を探すことになったらしい。

 

 その話を聞いた時、またとない縁だとコルドは思った。

 サリュー州に大きな商会を構えるコルドはヤンク家の先代当主と親しく付き合っており、ヤンクの親戚筋に当たるマルボロ家の令嬢がかなり格上の貴族に嫁したことも先代から伝え聞いていた。


 その息子のキールが運んできた話であれば疑う要素はどこにもなく、ちょうど公都進出を考えていたコルド家は、これを機に拠点を公都へ移すことを一族の総意で決めたのだ。


 話はトントン拍子で進んでいき、コルドは莫大な金を投じて開業に向けての準備を整えていったが、いざ正式な契約を取り結ぶばかりとなった頃、急に相手方が渋り始めた。

 顔合わせは何度となく日延べされ、だんだんと不安を覚え始めたコルドは、公都内に住まう知り合いの商家に頼み込み、プランツォ家についての情報を集め始めた。


 そうして初めて分かったのが、プランツォ家の長男と次男とでは血筋的に大きな隔たりがあるということだった。


 セガーシュの母親は貧乏な下級貴族の娘であったが、長男イエルの母親は王都で力を持つ大貴族、レイマス卿の長女である。

 その血筋の良さから、母方の伯父二人もそれぞれ名のある貴族の養子に入っていた。


 その上コルドを驚かせたのは、そのイエルが昨年、大国アンシェーゼの皇女殿下を妻に迎え入れていたという事実だった。


 キールは長男のことを出来損ないだと散々こき下ろしていたが、セガーシュとイエルの格の違いは比べるまでもない。

 

 自分はキールに騙されていたのだとコルドは歯噛みした。

 何が次男に跡を継がせたがっていた、だ。

 大貴族を縁戚に持つ長男を差し置いて、ここまで血筋の劣る次男に家を継がせようとする馬鹿は貴族にはいないだろう。

 

 腹立たしさは覚えたものの、それでもキールが紹介してきたセガーシュが名家の次男であることに変わりはなかった。

 公都での開業に向けて縁を繋ぐには申し分ない相手であり、コルドは焦れる思いで相手からの連絡をひたすら待っていたのだが、そうした時にようやく繋ぎをとってきてくれたのが、セガーシュの異母兄であるイエルだった。


 これでようやく話が進むとコルドは安堵したが、イエルが何を考えて自分を呼び出したのかわからない状況では、手放しで喜ぶこともできない。


 しばらくは嗜みとして当たり障りのない会話を続けていたコルドだったが、やがて話も一区切りついたところで、意を決して今日自分がここに招かれた理由について聞いてみることにした。


 するとイエルはそれまでのにこやかな笑みを消し、真っ直ぐにコルドを見つめてきた。


 これは良くない話だなとコルドは覚悟したが、やがてイエルの口からつまびらかにされた事実はコルドの想像を遥かに超えるもので、聞き進めるうちにコルドの顔からはだんだん血の気が引いていった。

 

 セガーシュが妻を寝取ったというグクル卿は莫大な財力を背景に力をつけ始めた貴族であり、公都の貴族事情に疎いコルドでさえ、一度名前を聞いたことがある。

 今は和解できていると説明されたが、どうやら噂はすでに貴族中に広まっている様子で、そのような醜聞塗れの男を婿に迎え入れたところで貴族の人脈が広がる訳がない。


 何も知らずに縁を繋いでいたら、コルド家は商売が回らずに公都で多大な負債を抱え込み、下手をすると破産に追い込まれていただろう。


 しばらくはそのまま声もなく固まっていたコルドだが、やがて呆けていた頭が動き出し始めると、紹介者のキールと当主のプランツォ卿に対する凄まじい怒りが腹の底から込み上げてきた。


 つまるところ、自分のところに話が持ち込まれたのは、縁を繋ぎたいと思う貴族や王都の商家が他にいなかったからだ。

 

 毒にも薬にもならぬ凡庸な次男であるどころか、あの男たちはとんでもない不良物件を自分に掴ませようとしていたのだ。


「このようなきずを隠してコルドと縁を繋ごうとするなど、我が商会も舐められたものですな」


 吐き捨てるように言ったコルドに、イエルは小さく頷いた。


「父がことの重大性を理解していなかったことについては私も遺憾に思っている。

 更に言えば、グリムトーレとグクル家への賠償で、今はセガーシュに持参金が用意できるような状態ではない」


 その言葉に、コルドは白けきった顔をイエルへと向けた。

「仮に倍の持参金があったとしてもこのお話はお断りするしかありませんでしたな」


 包み隠さずにすべてを明らかにしてくれたイエル・プランツォには感謝するが、今、コルド商会が陥っている状況を思うと、コルドは今更ながらに腹のうちが煮えたぎる思いだった。


 すでに事業は大きく動いており、白紙に戻せば多額の負債を抱え込むことになる。

 すぐにでも次の縁組を見つけなければならなかったが、コルド家はそもそも公都の貴族に伝手を持っていなかった。


 公都を拠点とする商会に知己がいるにはいるが、焦って縁を探しているとわかれば足元を見られるだろう。

 風評としてそれが広まれば、コルド商会自体が低く見られてしまう可能性もある。


 とにかくすぐにこの一件を持ち帰り、どう動くべきかを慎重に検討していかなければならない。


 そう思い立ったコルドは、「では、この度の縁はなかったということで」と早々に場を辞そうとしたが、それを引き留めるようにイエルが声をかけてきた。


「今回の件についてこちらから提案があるのだが」

「提案?」

 内心の焦りを押し隠し、コルドはゆっくりとイエルを振り返る。


「貴家はすでに公都に館付きの土地を購入したと聞いている。館内の改装もほとんど終わり、商品を運び入れる準備段階に入っているとか。


 けれど伝手のないまま新しく店を開業するのは余りに無謀だろう。

 公都にある老舗の茶葉店は馴染みの顧客を多く持っており、貴族らもまた茶葉の質以上に店の名にこだわるものだ。

 コルド家が新規に参入することはなかなかに難しいのではないかな」


「何がおっしゃりたいのです」


 そもそもこんな状態に陥らせたのは貴家の方だろうと言い返したいのを堪え、コルドは強張った口元に何とか笑みを浮かべた。

 

「私ならば、付き合いのある大貴族を貴方に紹介することは可能だ」

 イエルはさらりと言葉を返した。


「レイマス家、アルンスト家、ジャンヌ家の当主を貴殿に紹介しよう。


 いずれも名だたる貴族だ。

 こちらの三家が茶会でコルド商会の茶葉を使い、商会の名をわざわざ口にしたならば、彼らにおもねる者たちは貴家の茶葉に興味を覚える筈。

 そうは思われないか?」


 この件については、イエルはすでに三家の了解を取っていた。

 イエルはプランツォ家の次期当主として事態を収束させたいという意向を祖父や伯父たちに伝え、彼らからも賛同をもらっていた。


 どうしても縁が繋げなければセガーシュを騎士団に放り込むしかないが、あの性根では逃げ帰ってくる可能性もあり、そうなれば本当のごく潰しになる。

 イエルとしては、これ以上家名を貶めるようなことをされても困るのだ。


 一方のコルドはと言えば、明言を避けて「さて」と顎の辺りを手で撫でた。


「レイマス家は貴方のお母君の御実家ですね。四代前には大公家の公女殿下が降嫁されたとか。

 アルンスト家、ジャンヌ家は貴方の伯父上がそれぞれ養子に出られた家で、いずれも申し分ないお家柄だと聞き及んでおります」


 事実だけを述べて、コルドはそれ以上を口にしようとしない。

 うま味は確かにあるが、それだけでは話に乗れないということなのだろう。


「そう言えば以前、ツープの蜂蜜を取り扱いたいと言っていたようだが」

 イエルは何気ない口調で話を続けた。


「紅茶に蜂蜜を組み合わせる件については、以前より私も考えていた。

 茶会で蜜を入れた紅茶を楽しんでもらえないものかと、茶会用の蜜容器を作らせていたんだ。

 ようやく完成したので、お見せしよう」


 イエルが後ろにいたメイドに目配せすると、やがてメイドは新しい紅茶セットを運んできた。

 カップと一緒に出されたのは蜂蜜が入った小さな容器で、その容器には小さいながらも耳型の取っ手と注ぎ口がついていて、非常に可愛らしい。

 言い表すとすれば蓋のない水差しの形状で、流線型のすっきりとしたデザインと美しい白磁の色合いに思わず視線が縫い留められた。


「どうぞ。

 お気付きだと思うが、紅茶はコルド商会のレンデルだ。

 いくつか蜂蜜を入れて試飲してみたが、果物や花の香りがする茶葉とは特に蜂蜜の相性がいいようだ」


 蜜はちょうど紅茶に混ぜる適量が入るようになっており、それをカップに注いでコルドはゆっくりと匙で混ぜていく。


「こちらの蜂蜜は?」


迷迭香マンネンロウの蜜になる。

 上品な甘みがレンデルにはちょうど合うようだ」


 とろみのある黄金色の蜜が白いカップの中で紅茶に溶けていく。

 その様子を目で楽しみ、立ち上る紅茶の香りを味わった後、コルドはおもむろに紅茶を一口、口に含んだ。

 優しい甘さが口中に広がっていき、華やかな花の香りが喉に流れていく。


 美味うまいなと純粋にコルドは思った。

 コルド自身もいくつかの紅茶と蜂蜜を合わせて飲んでみたが、かけ合わせがなかなか難しく、これぞと思えるものはまだ探れていなかった。


「白磁の蜜入れだと蜂蜜の色が映えますね」

 感心したように呟くと、

「それもあるが、一番の理由は茶器とのバランスだ。

 貴族たちは茶器に金をかけるので、気に入りの茶器が使えないのでは話にならない」


 そしてイエルは柔らかく微笑んだ。

「今までは砂糖とミルクが主流だったが、時にはこういう飲み方も喜ばれるのではと思いついた。

 だから先日、伯父の家の茶会でこれを実際に使ってもらったんだ」


「……反応は如何だったでしょうか」


「上々だった。

 貴族はもの珍しさを好むから、この白磁器を買い求めたいと口にした方が数家あったと聞いている」


「それはまた……」

 コルドが食いついたことを確かめて、イエルは正面からコルドの目を見つめた。

 

「今後こちらの容器は蜂蜜と一緒に売り出す予定だが、最初の半年だけはコルド家だけに卸してもいい。

 セガーシュが貴家の婿になるならばだが。

 貴殿はどう思われる」


 コルドはごくりと唾を飲み込んだ。


 貴族は目新しさを常に好む。最初の半年を専属販売にしてもらえるのなら、確実に客はコルド商店につくだろう。


 一番美味しい蜂蜜と紅茶の組み合わせを、こちらの方でいくつか提示しておいてもいい。

 コルド商店は三十種類を超える茶葉を扱っているし、それぞれに合う蜂蜜をつけて売り出せば、おそらく面白いほど売れる筈だ。


 商人としての血が騒ぎ、コルドはすぐにでもこの縁組みを取り結びたいと思ったが、コルドは根っからの商売人であると同時に人の子の親でもあった。

 かわいい娘の婿が女にだらしない相手では娘が不幸になる事は目に見えていて、その狭間で心は大きく揺れ動く。


「申し分ないお話だということは重々分かっております。

 本当は喉から手が出るほどにこのお話をお受けしたく思います。けれど親として、娘の幸せもまた考えてやらなければなりません」


 苦渋の言葉を吐くコルドに、イエルは「そのことだが」と口を挟んだ。


「セガーシュは持参金を用意できない婿だ。

 だから別に跡継ぎに据えなくてもいいのではないか」


「は?」


「あくまでセガーシュは娘婿だ。店を継ぐのは直系である貴方のご息女で、相続者はご息女が生んだお子だけだと定めては如何だろう。


 セガーシュにはコルド家の娘婿として不自由ない生活をさせてやって欲しいと思うが、その立場に胡坐をかいて浮気でもするようなら追い出してもらって構わない。

 そのように書面で誓約を交わしておけば、セガーシュとて迂闊なことはできない筈だ」


「なるほど」

 その証書があれば、万が一自分に何かがあったとしても婿に好き放題されることはない。

 商会の当主は娘であり、すべての財は娘の生んだ子どもに受け継がれていくからだ。


 そしてイエルは改めてコルドを正面から見た。 


「貴方には是非、セガーシュを教育してやっていただきたい。

 元々社交性はあるし、頭は悪くない。

 叱ってくれる親がいなかったからあそこまでの醜聞を立てるようになってしまったが、今回の件で親共々に散々詰られて骨身に染みたと思っている。


 持参金もなしに婿入りするのだから、負い目のあるセガーシュは大きい態度もできない。妻のことも大事にしようとする筈だ。


 どうだろうか

 父親代わりに、あいつを鍛えてやってもらえないか」


 悪くない話だった。

 コルドは迷うように床に視線を這わせ、ややあって小さく息を吐き出した。


「いいお話だとは思うのですが、思ってもいない話の流れで私も今、混乱しています。

 娘の気持ちも確かめなければなりませんし、一晩考えさせてはいただけませんか?」


「無論だ」

 イエルは頷いた。


「気持ちが定まれば、明日中に我が家へ連絡いただきたい。

 連絡がなければ、この縁はなかったものとこちらも理解する」


 コルドが立ち上がると、イエルは扉の所まで見送った。


 そしていよいよ扉を出ようとする時に、コルドに一枚の紙を手渡してきた。

「こちらを」


「これは?」

 訝しみながら紙を広げると、そこにはコルド商会が扱う紅茶の名前と花種の違う蜂蜜の組み合わせがいくつか記されていた。


「どの茶葉と蜂蜜の組み合わせがいいか、私なりに調べてみた。

 参考に差し上げよう」


 コルドは驚いたように顔を上げた。

「よろしいのですか?」


「ああ。蜂蜜を貴家に卸す件についても、前向きに検討したい。

 卸す量や価格については、今後の話し合い如何となるが」


「……今回の話を私が断ったとしてもですか?」

 用心深くそう尋ねると、「勿論だ」とイエルは破顔した。


「貴家の茶葉は品質が申し分ない。

 今回縁が繋げなかったとしても、このような茶葉を取り扱う店と不仲にはなりたくない。

 勿論、蜜の容器は他店に卸すようになるが、末永く付き合っていければと思っている」


 老舗の茶葉店にあの白磁器を持っていかれると打撃は計り知れないなとコルドは苦笑いし、それからふと不思議そうにイエルに問いかけた。


「それにしても、よくこのような提案を我が家になさいましたね。

 それほどに弟君が大事ですか?」


 コルドの問いに、イエルは笑って首を振った。

「調べればいずれ分かることだから隠さずに言うが、私たちは決して仲の良い兄弟ではない。

 ただ、今、弟を見捨てれば、弟は落ちるところまで落ちていずれ我が家に害をなす存在になるだろう。


 それを避けるためには徹底的に弟を潰すか、あるいは手を差し伸べて更生させてやるかのどちらかしかない。

 そして私は、弟を破滅させたいとまでは思っていないんだ」


「……なるほど」

 コルドは口の端を僅かに上げ、それから残念そうに小さく首を振った。


「相手が貴方様であれば、持参金どころかこちらがお金を積んででも婿としてお迎えしたいところでした。

 領地を持たれている上に、商才もあり、お人柄も誠実であられる。上位貴族とのパイプも持っておられて、まさに申し分ない」


 商人らしい世辞をイエルはさらりと聞き流し、穏やかな笑みをコルドへと向けた。


「では、いい返事を期待している」


 


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