一日
次の日。雪奈はいつもより早く目が覚めた。今日は春樹は部活の朝練だった。未羽は少し遅れた学校に来るそうだ。制服に着替え家を出て少し歩いたところで後ろから声をかけられた。
「山野!」
それは啓だった。
「あっ・・・おはよ、加賀君」
「あれ?今日は一人か?」
「まぁ」
「んじゃ、一緒に行こうぜ」
〔加賀君って不思議だな。お兄ちゃんに似てる・・・・〕
雪奈は思った。
「山野ってさ友達少ないほう?」啓が聞いてきた。
「何で?」雪奈は聞き返す。
「いや、昨日山野見てたらさっグループの輪には入れてないみたいだったしあまり感情を表に出さない感じがするんだ」
「出さないんじゃなくて出せないの」
「それってどうゆうことだ?」啓が聞く。
「ご・ごめん変なこと言って今のは忘れて!」雪奈は慌てて言う。
〔このことは言えない〕
雪奈は一度幼いころ事故で感情が作れなくなった。春樹にも未羽言ってない。
雪奈だけの秘密。こんなことを話してるうちに学校に着いた。
一時間目は算数のテスト返しだった。雪奈・春樹・未羽は算数は苦手だった。
〜放課後〜
「啓!算数教えてくれ!」
「春樹、そんなに点悪かった?」
「マジで頼むわ〜!俺ん家でさ」
いつの間にか春樹と啓は仲良くなっていた。
「わかった」啓はしかたなさそうに言う。
「雪奈、いいよね?」
春樹は雪奈に許可を取る。
「私は別に構わないけど・・・」
「ありがとっ!雪奈!!」
と、嬉しそうに言って春樹は雪奈に抱きつく。
「は、春樹っ・・・」
雪奈は少し焦り、春樹から離れる。
「あ、ごめん。」
謝る春樹だが全くの反省していない様子だった。




