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02 魔王はやっぱりバカでした

「おいおい、ここがダンジョンか?」


「そうじゃが?」


おかしいでしょ!?

ただの洞窟じゃん!


もしダンジョンだったら、10秒で攻略できるよ!


「なぁ、お前、魔王なんだよな?」


「そうじゃ!」ムフー!


無い胸を強調する姿をみると、

同情してしまうのは俺だけ?


「こんなとこで、どうやってダンジョン作るんだよ!」


周りは森、フォレスト、ジャングル!


「何を言うておるのじゃ。

 最高のスポットではないか」


「どこが?」


「ここなら一般人は入ってこないじゃろうし、

 何よりすぐに見つからないから

 準備時間もたんまりじゃ」


「なるほどねー(棒)」


「まあ、何でもいいから話を進めてくれ」


「わかったのじゃ!とはいえ簡単な話じゃ。

 ダンジョンポイントをうまく使って、

 ダンジョンを盛り上げてくれればよい」


「は?それだけ?」


「それだけとはどういう意味じゃ?」


どうやら足りないのは、乳よりも頭の方らしい。


「何でダンジョンを盛り上げるんだ?」


「ワシのすごさをほかの魔王に知らしめるためじゃ!」


「もっと詳しく説明してくれ!」


「なぁに、案ずるな。やってればわかってくる」


説明する気ゼロのやつの発言だ。


「手始めにワシの手持ちのダンジョンポイントを全てくれてやる!」


全部だと!?


こいつ胸はないが

どうやら太っ腹ってやつらしい!


・和也様に魔王様からDP150が送られました


俺の頭の中に言葉が流れる。


「なぁ、魔王。DP150ってすごいのか?」


「・・・」


「なぁ、魔王。本当にこれで全部なのか?」


「・・・そ、そうです」


「です?」


「そうなのじゃ!悪いか!

 先程いた魔王城にDPのほとんどを投資したのじゃ!

 だから、使い魔を召喚してDPを

 もう一度集めてもらおうと思ったのじゃ!」


「ちなみにどれくらいかかったんだ?」


「・・・DP10億じゃ。

 ただ、少し値引きしてくれたのじゃ!」


「それが、DP150ってわけか?」


「うむ」


「その、DP10億はどうやって手に入れたんだ?」


「お、お父様が魔王就任のお祝いに・・・」


「そうか・・・ってお前ホントバカだな!」


「この魔王に使い魔の分際で馬鹿とは何じゃ!」


・・・はぁ。


仕方ない。とりあえずダンジョン作るか・・・




現在のダンジョン


・DP 150

読んでくださった方ありがとうございます!

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