12 ダンジョンを拡張しました
読んでくださってる方、感謝してます!
「おい、魔王」
「すぴー、すぴー」
「おい、起きろ」
ゆさゆさ
「ん?なんじゃ?」
「そろそろ、お昼だ。
ランチにしないか?」
「おお、そうじゃの!」
「お前ら、こっちにこい!」
「はい!」とてとて
「ぐぎ!」トコトコ
「魔王、頼む」
「テレポート!」
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「牛丼大盛り4つ頼む」
『かしこまりました』
っぽん!
「ほら、お前ら食え!」
「うまいの!」もぐもぐ
「頬っぺたがおちそうです!」はふはふ
「ぐぎぎぎぎぎぎぎぎ!!!!」ガツガツ
「わかったから、落ち着いて食えよ?」
「麦茶、4つ頼む」
『かしこまりました』
「ほら、飲め」
「お主、気が利くのう」
「ご主人様、すみません」
「ぐぎ!」
「食べたら、またダンジョン掘るぞ」
「わかったのじゃ!」
「はい!」
「ぐぎ!」
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かん!、かん!、かん!
かん!、かん!、かん!
かん!、かん!、かん!
ふう、一応10メートルくらい進んだか?
「もう、日も落ちてきたから帰るか」
「のぅ、お主?」
「ん、何だ?魔王?」
「どうしてDPでダンジョンを拡張しないのじゃ?」
「は?できるのか?」
「当り前じゃ!」
俺は、メニュー画面の
ダンジョンを選択してみた。
・ダンジョン
・拡張←
・罠
・設備
・その他
・拡張
・階層作成 消費DP 10000DP
・部屋作成 消費DP 1000DP
・通路作成 消費DP 100DP
「おい!消費DPが高すぎるぞ!」
「ワシに言われてものぉ・・・」
「仕方ない。地道に掘るしかないな・・・」
「そうじゃの。
じゃが、ひとまず今日は帰るかの。
テレポート!」
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「オムライス4つ頼む。あと、水も」
『かしこまりました』
っぽん!
「おお!今回はなんじゃ!?」
「おいしそうです!」
「ぐぎぎ!」
「おい!ゴブリン!
お前はダンジョンの警備だろ!」
「ぐぎぎ!?」
しょぼーん。
「お主、配下は大事にせんと、
後ろから刺されるぞ?」
「はあ・・・食べたら警備に行けよ?」
「ぐぎぎ!」ガツガツ
「ふふふ、ゴブリンさん、かわいいです」なでなで
「ぐ、ぎひっ」ニター
憎たらしいな。
「あ、そうだ。ゴブリン」
「ぐぎ?」
「警備に行く前に風呂入れよ?」
「ぐぎ!」
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「魔王、こいつらを風呂に連れていってくれ」
「お主は行かぬのか?」
「まぁ、確かに何度もテレポートさせるのは
悪いしな。俺も行くか」
「何を言うておるのじゃ?
歩いていくに決まっておろう?」
「そうか、わかった。
長風呂になりそうだな・・・」
「大丈夫です。ご主人様!
昨日で道は覚えましたから!」ビシッ
「ステラ。ありがとう」
なでなで
「い、いえ。当然のことですから!」あたふた
「むー、お主。
ワシをなぜほめないのじゃ?」
ん?
こいつのどこを褒めれば・・・
「魔王、お前は大人だろ?
チヤホヤは今日で卒業だ。
はい、卒業証書」
「む?何も見えぬが?」
「この証書はバカには見えないんだ。
まさか、お前そこまで・・・」
「いや、見えとるのじゃ!
ありがたくいただくのじゃ!」
わーい、わーい!
ん?泣くほどうれしかったのか?
いいから、早く風呂に行こうぜ・・・
ステータス
名 和也
種族 人間
称号 魔王の使い魔
レベル 1
歳 16
HP 10/10
MP 10/10
力 20
守り 20
魔力 20
素早さ 10
賢さ 1000
運 1000
スキル なし
現在のダンジョン
コア 赤
・DP 140
・魔物
ゴブリン×1




