01 魔王様に召喚されたよ!
「我が鼓動、我が魔道に付き従うものよ!
我が召喚に応えよ!」
ボンっ!
「・・・・ん?」
「・・・・ウ、嘘じゃろ!?」
「・・・・」ポカーン
「・・・・人間、なのか?」
整理しよう。
俺の前に黒マントで頭に二本の角はやした
コスプレ美少女がいる。
しかも、明らかにJCよりのJS。
これは、サッカーとかのリーグを表すものではない。
JC:女子中学生
JS:女子小学生の略だ。
どうか、夜のおかず採集に役立ててくれ。
「なぁ」
「なんじゃ!」
「ここ、どこだ?」
「魔王城じゃ!」
「へー、すごいねー(棒)」
「何じゃ!さては、信じとらんな!?」
うっひょー、思考を読まれた!
仕方ない、付き合ってやるか。
はぁ・・・
「すっげー!!これが魔王城!?
初めて来たよ!!!うっわー、完成度たけー!」
こんくらいで、いいかな?
「むふふ、わかればいいのじゃ!」
ちょろすぎバロス!
「で?俺に何の用?」
「ダンジョンって知ってるかの?」
「あぁ、”ゆうなま”とか”風来のシレン”の?」
「ゆ、ユウナマ?試練?」
こいつ、ゲーム知らねえのか?
「なんでもない。
で?ダンジョンがどうしたって?」
「経営してみないかの?」
「経営って何の?」
「ダンジョンじゃ!ダ・ン・ジョ・ン!」パチッ
ウィンクうっぜーー!
「ん?誰が?」
「貴様に決まっておろう!」
決まってたんですか!?
え?いつ?
「何で?」
「お前はワシの使い魔じゃろう?」
「じゃろうって・・・知らねえよ」
「ワシに召喚されとるじゃろ!」
「じゃあ、帰る!」
「帰れんよ」
「は?」
「だから、帰れんと言うとるじゃろ!」
「いいから、帰り道を教えろよ!
かえりたいー。かえりたいー・・・」
ブチっ
「だまれーーー!!!」
グラグラ
メキメキ、ボキっ
「え、ええ?床が・・・」
「はぁ、はぁ。わかったかの?
ワシが帰れんと言うたら帰れんのじゃ!」
あれで、何がわかるの!?
どんなトリック使ったの?
ほら、何もわからないじゃないか!
しかし、こいつに逆らっても、
良いことはなさそうだな・・・
「俺はとりあえずダンジョン経営すればいいのか?」
「そうじゃ!」
「わかったのじゃ!」
「マネするでない!」
「わかったのじゃ!」
「貴様・・・」ゴゴゴゴゴ
「てへ」ペロリ
「か、かわいいのじゃ!」
こいつ、馬鹿だ!
仕方ない、スキを見つけて逃げようか・・・
「では、行くのじゃ!
ええっと・・・」
「ああ、和也だ」
「そうか、ワシは魔王をやっている、
ワシテリアン・バーサクス・セントリオン・ミレイナじゃ」
「そうか、ミレイだな!」
「ちゃんと聞いておったかの?」
「おう、ばっちりだ!」キラリ
「よし、ではお主のダンジョンに向かうかの
テレポート!」
「ここが、ダンジョン・・・」