表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

未来からのメール......

作者: 大西ムッタ

エブリスタ様で開催されている


三行から参加できる超・妄想コンテスト「○年後の私からメールが届いた」


というコンテストに参加させて頂いた作品です。

初短編です。

二千字程度ですのでさくっと読めます。

ていうか短編で二千字って......

 5年後の自分からメールが来た。

 今は2015年、僕は18歳で高校三年生だ。

 5年後は東京オリンピックがあり、僕が大学を卒業する年だ。

 このメールが送られた年は、日本は好景気に湧いているはずだ。


 だけど、このメールに書かれてあった内容は......


「よう、“俺”、いや“僕”か。

 元気か??いや、元気だよな。

 これは5年後、つまりは2020年から送られている訳なんだが......まぁ、信じろ。

 いきなりこんな事言われても信じられないよな?

 だからここで“俺”しか知らない情報を言おう。



【“僕”は生物を殺すことに快楽を覚えている】



 そうだな?

 まぁ、“俺”は恩人に会って性根を叩き直された訳だが......

 このメールを何故今の時代の“僕”に送ったか、それを説明しようと思う。

 まず短絡的に言うと......




 このままだと人類は滅亡する。

 それを阻止して欲しい。




 いきなり何を言ってるんだって感じだよな。

 だが、事実だ。

 まず“僕 ”がいる年、2015年の4年後に日本は消滅する。

 そして、次々に他の大陸も消滅していく。

 今生き残っている人は、唯一残された南極大陸で暮らしているが......もうじき食料も尽きるだろう。

 ストレスが溜まって犯罪を犯す人も出てきた。

 南極大陸もいつ消滅するか分からないしな......

 そこでだ、大陸消滅の謎を研究している人が居るんだが、その人にコンタクトを取って対策をして欲しい。

 とはいえ、2015年のその人は大陸消滅について研究などしていないから、そこからの研究となる。

 すまない、過去にメールを遅れる限界が5年なんだ。

 とにかく、その人の連絡先を書いておく。

 地球を、そして人類を救ってくれ......」


 そのような言葉と共に住所が書かれてあった。

 どうやらその研究者はアメリカ人らしい。

 その人と共に人類を救ってくれっていう未来の“俺”からのお願いか......































 そんなの“僕”には関係ないけどね。































 大陸が消滅して人類が滅亡?

 どうでもいいことだ。

 人類がいずれ滅亡するなら今いくら好き勝手したって構わないということでしょう?

 どうせ止める手立てもなさそうだし。

 なら“僕”は可能な限り殺人を犯してやろう。

 猫や犬だけじゃ物足りなくなってきた所なんだよねー。

 よし、そうと決まれば今から殺人タイムだ♪
















 4年後

















 日本は......
















 存在していた。


 “僕”は混乱した。

 何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?




 “僕”は拘置所に居た。

 当たり前だ、何百人と殺したんだから。



 とある人物がやって来た。

 その人物は......“俺”だった。



 “俺”は“僕”に対して話し掛けた。


「これで満足できたか?」


 “僕”はまだ混乱していたが、その答えはすぐに出すことが出来た。


「物凄く!」


 その後暫く話をしていたが、どうやら未来での“俺”は何もしていないのに、紛争に巻き込まれて死ぬ......らしい。

 今ここに来ている“俺”は、死んだ“俺”の友達から、自分が死ぬという情報を貰い、何もせずに死ぬくらいなら、と“僕”の好きにさせるよう、あのメールを送ったらしい。

 “僕”ならこうするだろう。と。

 おかげで物凄く満ち足りた時間を過ごすことが出来た。


 その暫く雑談をした。

 楽しかった。



 もうそろそろ帰る。と言い出したので、じゃあまた。と返すと、“俺”は手に銃を持ち


「あぁ、言ってなかったな、次はない」


 と言って、銃を発砲した。

 胸が痛い、凄く苦しい。


 痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い


 ふと、痛みが消えた。

 あぁ、これが死ぬって事なのかな。と思っていると。


「“僕”を殺すと“俺”も消える訳だが、それが元からの取引の条件だ。

 じゃあな......眠れ」


 それを最後に“僕”の意識は途絶えた。































 “僕”が死んだ後、その部屋では“俺”がタバコをふかしていた。

http://estar.jp/.pc/work/novel/23829848/%E6%9C%AA%E6%9D%A5%E3%81%8B%E3%82%89%E3%81%AE......?_=1&_ck_=1


↑エブリスタ様リンクです。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ