序章
殺人屋敷 原稿
あれは冬の猛吹雪の日だった。
俺は友達5人とスキーに来ていた。
『寒いなー。夏に来たかったよ』
横でごちゃごちゃいってるのは伸也だ。
『うるせーぞ伸也。夏に来たかったけどあの事件のせいでいけなかったんだから』
あの事件のことについてすこしはなさなければならないな。
2027年8月16日の夏、銃で武装した強盗が銀行を襲撃して今俺たちがいる山に逃げ込んだ。
しかし追いかけていた機動隊と共に突然消息不明になったという不思議な結末となった事件だ。
正直こんな物騒な所なんかきたくもなかったんだが...
『あれ?さっきまで晴れてたのに』
雲行きが怪しいな。そして遠くまでいき過ぎた。
『梨子、どっかに小屋かなんか無いか?』
『ちょっと待って調べるから』
梨子が携帯を取り出しすが
『うそ...さっきまで繋がってなのに』
まさかなーと思いつつ恐る恐る俺もスマホを取り出す。
『俺のもだ』
『加藤くんのも?!』
『おまえらのはどうだ?』
伸也、隆太、真衣も携帯を出すが
『『『駄目だ繋がらない..』』』
この野郎声揃えて言いやがったな!
少しイラっときたが俺はなんとか落ち着き冷静に考えた。
俺たちは今遭難している。→あまり食料は無い。→携帯は繋がらなく助けも呼べない。
『ヤバくね?』
まさかなーなどと声が聞こえた。
『とりあえず落ち着いて考えようか。助けてくれーうわ〜ぁぁぁぁぁ!!!』
『お前が落ち着けぇぇぇぇ!』
隆太にブン殴られて正気に戻ると真衣が『吹雪だ!どっか屋根のある所に行かないと!』と叫んだ。
『あそことかどうだ?』
伸也が指差したのはかなりの大きさのある洋館だった。
よし、ここならいいな。
そう考えた俺たちは洋館に入り扉を閉めた。
『誰かいませんか〜?』
返事は無い。
『まぁいいや。手分けして必要なものを探そう。俺は食料を探してくる。』
そういうと俺はまず調理場を探しに行った。
その時だった。
『ヴゥゥ...』
なんだ?
後ろを振り返るが誰もいない。気のせいだな。
『それにしても広いなーここ』
迷子にならねーかなこれ。
そんなことを考えているうちに調理場を見つけ、なかにはいる。
『?』
部屋のなかを見渡すと変なものを見つけた。
なんだよこれ...
それは緑色の液体をぶちまけて死んでいた人間のような生物だった。
はっ!
『誰だ!』
振り返ると伸也がいた。
『伸也かーおどかすなよー』
『ヴゥゥゥゥゥ』
あれ...
しんやくーん⁈
『ヴゥゥゥゥ』
まさかな....
『ごぉろぉすぅぅぅぅぅぅ!』
『うわぁぁぁぁぁぁ!』
一体何が起こってるんだ!
口から緑色の液体を吐きながら伸也が迫ってくる。
くそっ!
俺は変わり果てた伸也に飛び蹴りを喰らわすと調理場から駆け出した。
『誰か助けてくれ!』
すると一番奥の部屋から
『こっちだ!』と叫ぶ声が。
この声は隆太ではない。
じゃあ誰なんだ?
『走れ!早く!』
声の主がいる部屋へ飛び込むとタギシートを着た西洋人の青年が立っていた。
青年は扉を閉めるとテーブルで塞いだ。
『助かったよ。あんたは誰なんだ?』
青年からは予想外の答えが返ってくる。
『俺はフランク。この屋敷の使用人だ』




