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こちら異世界派遣建機大隊

作者: はっぱ隊

魔王軍侵攻による大戦開始5年目


勇者はすでに倒れ、人々は魔王の重税と社畜化政策により1日10時間労働(昼休み・昼飯有)の地獄を味あわされていた。

既に各国は魔王軍の配下に置かれ重税によって搾り取った金で、軍を強大化。 残る国家は、元勇者産出国であるサボール王国のみ

すでにそのサボール王国の首都まで侵攻されて、あとは攻略されるだけ




もはやここまでと思った王政府は、最後の賭け、勇者の一斉召喚に出たのだ。

一度に一人ずつ召喚してきたのには訳がある。 それは魔力の大量消費及び召喚陣に対する負担


魔力の大量消費という点では、各国から亡命してきた魔法使いたちがいるので問題はないが

召喚陣というのは、地面に書いている物だけで召喚できるのではなく、建物も召喚のための重要な陣となっている。

しかし、一度に大量の魔力を与えてしまえば、建物自体の劣化が早まってしまい、召喚陣を再築するのに莫大な時間がかかってしまう。


だが既に後が無くなっており自暴自棄になっている王政府としては、何でもいいから即戦力の大量の勇者が必要であったのだが、まさかこのようなことになるとは誰も思いもしなかった。




召喚されたのは大量の自立型の建設機械の大群

ロードローラーにブルドーザー、ショベルカー、ホイールローダ、大型のダンプトラックに鉄球クレーン車まで、ありとあらゆる建築機械が召喚されたのだ。

居合わせた王はもちろん、警護の兵や魔道師たちは腰を抜かし、何か言いたくても何を言えばいいのかを脳内で探しているフリーズモードになってしまっている。


自立型の建築機械群は物は言わないものの、すぐに何かを理解しているかのように外に出て行き、囲んでいる魔王軍に対し突撃を開始

先陣はロードローラーとブルドーザーの最大速力による踏みつぶしであった




一方の魔王軍は防御で凝り固まっている敵に対して、これだけの数で囲んでいるという安心感と魔王もこの戦場に来ているという士気の上がりようで

まさか、攻撃してくるとは思ってもおらず、さらに弓や投石機などの攻撃を跳ね返す鋼鉄の軍勢に大混乱に陥ることに


すぐに第一陣、第二陣次々と先陣のロードローラーたちに踏みつぶされ、討ち漏らされた者達はショベルカーのバスケットブレードに叩き潰され、殴り殺され、轢き殺され

さらに大型ダンプによる跳ね飛ばしでとどめを刺されていった


「何なのだあれは!!」


そういうのは魔国・ブラキギョの魔王であるワタミキは言い放った、まさしく今まで踏みつぶされていった魔族たちもそれを言いたかったのあろう

代わりに代弁してくれて何よりである。 そんなことより建設機械の群によって今まさに魔王軍勢は崩壊寸前、混乱によって戦線から撤退する兵もおりもはや戦況は一方的。

単純な筋力や防御力としては魔王の一族を抜いた魔族最強と言われるトロールですら、ロードローラーに足を踏みつぶされ、ショベルカーのバスケットブレードで顔を殴られ失神し、そして大型ダンプカーによる踏みつぶしで肉片と化していっていた

もうすでに魔王軍は壊滅的、連戦連勝だったはずが、一人の国王のやけくそによって覆されたのだ


「こうなったら我が出て奴らを蹴散らしてくれる!」


こうなった魔王は、言葉だけではない、先陣になっていたロードローラーに一太刀、それによって二つに分かれ燃料に引火し爆発する。

ショベルカーのバスケットブレードを受け止め蹴り飛ばし、大型ダンプカーのタイヤを切り裂き横転させた!



しかし、魔王ワタミキの活躍は3両だけで終わる。魔王がその異変に気が付いたのは、地揺れであった。

最初は大型ダンプカーの移動による地揺れと思われていたが、その振動は少しずつ大きくなるばかり。 何事かと思い周りを見渡し、愕然とした

バケットホイールエクスカベーター、それは、あまりにも巨大で目立ちすぎ、異質であったため、魔王の目には全く留まらなかった。

魔王ワタミキは哀れにも、圧倒的重量によるバスケットブレードホイールによって押しつぶされ、掘削され、土と混ざった物体となり他の魔族たちとバケットホイールエクスカベーターによってあけられた穴に埋められ、整地されていったのであった




こうして、世界は召喚勇車達によって、道が引かれ建物が作られトンネルが掘られ物流がよくされて、以前よりも住みやすい世界と作り変えられて行きました

彼らのその後は、大体の主要道路を作り終えた後、またどこかに召喚され、魔王相手に暴れ回っていることでしょう。

俺は一体何を書いているんだ(・ω・)

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― 新着の感想 ―
[良い点] 建機無双じゃね? [気になる点] 短編かよ [一言] 一時の気の迷いだろ?
[一言] 建設機械も生身相手では十分に凶器ですね! 素朴であっさりした仕上がりですが、以外な組み合わせが面白かったです。
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