表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
悪魔の住む森  作者: 織風 羊
5/21

5 入浴時間

よろしくお願いします。



 おやつの時間は自由時間内のイベントのようだった。

私と同い年くらいの子供達が集まってくるのかと思ったが、一人、二人、と入れ替わりに子供達が入って来て、牛乳を飲むと暫し空間を見つめては去っていく、というような感じだった。


 私はゆっくりと牛乳を飲んでは、ため息を吐き、それでもこの大切な時間? をゆっくり過ごせるのかと思っていたが、それさえも許されることではなかったようだ。

直ぐにお風呂に呼ばれ、使用時間は10分ということだった。

柱に掛かっている小さな時計を見れば15時だった。

私は、このお風呂の時間で、湯船に浸かり、今度こそは落ち着いて、もう一度、心の中の友人に呼びかけてみようと思っていたのだが、頭と体を洗うと、湯船に浸かる時間は、せいぜい3分くらいであった。

またしても私の目論見は失敗した。


 お風呂から上がると、自由時間の再会であった。

自由時間? 施錠さえされていないとはいえ、ベッドがひとつと、小さな机、パイプ椅子、そして鉄格子のはまった窓。

この部屋で、自由に何をしろと言うのか? こんな寂しい部屋で心の中の友人を呼べと言うのか? とてもそんな気にはなれなかった。


 消灯は21時という。

その時間まで私は、ベッドの中でじっとしているしかなかった。

ありがとうございました。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ