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4 個室
よろしくお願いします。
私は、現金を抜かれたバックパックを片方の肩に掛け、案内された個室に入った。
此処でも作り笑いの女に規則とやらを説明された。
私の頭の中は規則で溢れ出しそうだった。
部屋には、ベッドがひとつと、小さな机にパイプ椅子があるだけだった。
それ以外にあるものと言えば、明かり取りの為の鉄格子のはまった窓だけだった。
ただでさえ暗いこの部屋の天井には裸電球が一つだけぶら下がっていた。
私は、ベッドに座り、孤独感に耐えかねて、涙を流しながら、たった一人の友人を呼んだ。
心の奥の奥まで届くように彼を呼んだ。しかし、心の中からは何の反応もなかった。
暫く呆然としていると、おやつの時間だからと声をかけられ、食堂に案内された。
そこには、やるべき義務は果たしましたと言わんばかりに、コップ一杯の牛乳だけが置かれていた。
ありがとうございました。






