「仲良くなる方法」その3
「あいたた〜やっぱり強いねユイさん」
面倒臭いから表に出て力の差を分からせてやったのだが案外タフなことに気付いた。錬金術の力が無ければ彼女の武器である杖で殴ることしか出来ないのに私の攻撃をギリギリで避けていたりそれにカウンターの蹴りやストレートの威力も並大抵では無い。普通のひ弱錬金術士とは別物と扱っても良いだろう。
「意外と貴女って戦闘の方が得意だったりするの?」
私は彼女に問い掛けると全然弱いよと明るく首を振った。
「戦闘勘は貴女の方が上かもね」
「ユイさんより!?」
「ユカリちゃんよ」
私の発言に彼女はガックリと肩を落とした。既に舐められてる娘は忘れて彼女は息を整えて私の腕を引っ張った。
「久々に身体動かしたから依頼を一緒に受けよっか♪」
「貴女、もしかして私に素材も採ってきて言うつもりだったの?」
私は引き気味に言うと彼女はコクリと清々しく頷いたので拳骨をお見舞いして仕方なく依頼を受けてやることにしてやった。
依頼は簡単で商業区の街外れにあるケモノの巣を討伐して欲しいとのことだ。
キリは煩いぐらいにずっとペラペラと喋っているから私は無視しててもずっと話しているから相槌を打ちながら気を逸らすことにした。
「あそこよ」
私はケモノの巣を見つけてさっさと潰そうとしたが踏み込む前にキリは怪しい爆弾を勢いよく投げつけた。
「アタシの錬金術を見よーー!!!」
掌サイズの大きさだがその威力はなんとケモノの巣だけでなく地面を抉るほどの爆音と炸裂音が鳴り響きあっと言う間に依頼を完了してしまったのだ。
「貴女、私の反応が遅かったら私も共々吹き飛ばしてたのよ?」
私は彼女を睨むとキリはあははと舌を出してごめん☆とウインクしたのでおでこにデコピンしてやった。
「それにアンタ素材欲しかったんじゃないの?」
私は彼女の本命を聞くとデコピンされて悶絶しながら声を漏らした。
「あっ、忘れてた」
計画性・必要性・遠慮・配慮を欠けている馬鹿に私は溜息を漏らすと横からケモノの巣の住人であろうケモノが私に殺意を剥き出しにして襲い掛かってきた。
キリは驚いて反応が遅れたが私はケモノの脚を払い、首を剣で突き刺して絶命させた。
「す、すごい」
ちょっと戦闘をしただけなのに黄色い声を挙げるなんて馬鹿馬鹿しい、私はそいつの毛皮を剥ぎ取ると袋に包んでキリに渡した。
「さっさと帰るわよ」
今日は依頼を沢山こなさそうだ、私は特にこの件に関して何も思わなかったが彼女の瞳はとてもキラキラと輝いていた、それはまるで羨望の眼差しだった。




