エクストラ 「燻りの闇底」
私は今、誰かと殺し合っている?殺害相手は・・・私?私同士で何故殺し合いをしている?
分からない、それに段々と意識が目の前にいる劣勢の私に取り込まれていく。
「はぁ、はぁ、はあぁぁ!!」
大きく脚を踏み込み懐に飛び込む、武器は両方とも双剣使いのようだ。
「ふふ、甘いね」
私は目にも止まらぬ横薙ぎを見せるがもう一人の私はあの状況から皮一枚で躱した!?だがそれだけじゃない反撃をしてこない?
「ならこれならどう?」
私は距離を置かれると懐から銃を抜き発砲する、普通ならこれで致命傷になるはずだったがもう一人の私はなんと避けてもいないのにまるで弾丸から避けたかのような素通りを見せたのだ。
「その拳銃は撃った時右に大きくブレが生じるからちょっとズレただけで避けられるの」
もう一人の私は銃を見せても一切動じない、撃った所で完璧に避けられる。
ならば次は暗器ならどうだろうか?
「これならどう!!」
私は中指に着けた小型ナイフで殴るように拳を放つ。そしてそこから胸に付いてある押し付けると噴射する水銀発射袋を作った一度きりの目潰し、肩に忍ばせた煙幕に肘には手甲もある。
「今度は小賢しく立ち回る気?」
だがもう一人の私は更に上を行く。拳を寸前で受け止めナイフを壊して片方に持つ剣で肩のポーチを切り落として更にそこから服を真っ二つに斬られても液体を入れた容器だけを斬らずに捨てられた。
「な、なんで!?」
私は距離を置こうにも長びた髪を無理矢理引っ張られ身体中の暗器を全て壊された。
「そこら中武器まみれね〜私とおんなじね」
私は殺されると思ったのがもう一人の私はなんと武器を納めたのだ。
「・・・下着にもあるの知ってるけど可哀想だから止めるね、子どもを殺す趣味は無いし尊厳を失うのも後味悪いしね」
圧倒的強さなのにもう一人の私は殺意が感じられなかった。これがユカリちゃんの寝言で聞いた最強の私?
「ごめんね意地悪して、そっちから喧嘩売ってくれたのにボコボコにしちゃって・・・」
もう一人の私は慈悲深いのか私に服を着せて抱き締めてくれた。
先程の戦闘とは思えない程もう一人の私は温かくて愛に溢れていた。優しく撫でると自然に涙が溢れていく母性の塊に私は初めて“憧れ”を抱いた。
「うふふ、可愛い子どもね♪戦闘はまだまだだけどこれを気に心機一転したら?」
そしてもう一人の私は更にある提案をする。
「もしお姉さんに憧れてるなら好きな人を沢山愛してみなさい、その人を護りたい気持ちが強くなってお姉さんみたいに強くなれるかもよ?」
それだけでこんなに強くなれるのか分からないがこの人は間違いなく猛者中の猛者だ、言ってる意味は分からないが私の一番好きな人について考えてみることにした。
そして考えを述べようともう一人の私に問おうとしたがいつの間にか灰のように消えていなくなっていた。
更に問題なのなその灰に手を伸ばしたかと思った矢先に現実に戻ってユカリちゃんのおっぱいを鷲掴みにしていたようだ。
「ゆ、ユイさん??」
掴んだ手から少し大きければ零れそうな程実った乳房は柔らかくていつまでも揉んでいたいと頭の中が一杯になりそうなほど虜になっていた。
「あ、あのあの!もしもーし!」
可愛くて撫でるとプルプルで食べてしまいたい。可愛過ぎて愛してしまいたい。
「ユイさん起きて起きて〜!!触るのはいいけど動けないよ〜!!」
するとジタバタするユカリちゃんを見ると何故だが昨日までは無能で可愛さしか取り柄のない馬鹿と思っていたのに今は窓から溢れる日差しに当てられ天使のような笑顔に寝起きだからか髪がぴょこぴょこ跳ねている。
「あ、あの〜ユイさん??」
こんなに可愛い生き物だったのか分からないが私は取り敢えず抱き枕にしてもう一眠りをすることにした。
「ちょちょちょっと〜ユイさん寝ないで〜!?早起きは三文の徳って言うし依頼が・・・・」
「うるさい、黙って寝なさい」
私は口煩いユカリちゃんの言葉を一蹴するとユカリちゃんは怯えて頷いた。少々可愛そうだがまだ少し眠たいのだ。
結局私は昼になるまでユカリちゃんを抱いて眠っていて無理矢理起こされる羽目となってしまった。




