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24話

更新遅くなってすみません

 


「それでは第一回、フェアスワバッドエンド回避作戦会議を開きたいと思います!どんどんぱふぱふ」」

「どんどんぱふぱふ?」



 フランシスカは可愛らしく小首を傾げてクリステルを見た。

 クリステルは頭を抱えている。



「二人ともノリが悪いなぁ。はいもう一回最初からやるよ!『「それでは第一回、フェアスワバッドエンド回避作戦会議を開きたいと思います!どんどんぱふぱふ』」

「…いぇーい…ぱふぱふ」

「どんどんぱふぱふ」

「……このぐらいにしとくよ。なんかごめん」

「そうしていただけると助かります」

「ぱふぱふ」

「う、フランシスカ、もうそれいいから。ありがとう」



 隣でクリステルは溜息を吐いている。

 コホンと気を取り直してジェシカはフランシスカを真っ直ぐに見つめる。



「フランシスカはさっきみたいのを知らないわよね?」

「ええ」

「私とクリステルは知っているの」

「そうですか」



 打ち合わせしたから当たり前では?感がフランシスカから漂う。

 違う。違うんだって!

 とジェシカは慌てて言葉を続ける。



「この件に関しては打ち合わせしてないよ。フランシスカ、転生者ってわかる?」

「転生者…ですか?」



 いきなりの直球である。

 もう少し大人らしくオブラートに包みながら話すはずがなぜこうなった?

 ジェシカは焦る。

 クリステルは額に手を当てて項垂れてるし、フランシスカは何やらその様子を見て思案顔。



「私達は転生者なの。違う世界で同じような時期に生きていてそして死んでこの世界に来たの」

「違う世界…」

「そう!そうなの!私達がいたとこはもっと文明が発達していて、でも魔法とかはなくって、殆どの身分が平等に近くて、娯楽が沢山あって、その中のゲームが私は好きで、そのゲームの世界がこの世界だとつい最近気付いたの!」



 自分で話していて訳が分からなくなる。

 曲がりなりにもクリステルの前世よりジェシカの前世のが年上なので、その威厳を出そうとして失敗した。

 背中を大量の汗が伝う。

 お嬢様らしく額から汗かいていないだけマシなのかどうなのか……

 フランシスカの眉間の皺は深くなり剣呑な雰囲気を漂わせている。



「つまり、貴女は私の幼友達の『ジェシカ』では無いと?」

「ち、違う違う、ちゃんとジェシカだよ。ただ前世の記憶を部分的に思い出しただけ。ちゃんとちびっちゃい頃からの思い出はあるよ。前世で20歳過ぎまで生きた記憶がほんのちょっと残ってる7歳児だよ!ね!クリステル!」



 フランシスカはジェシカの事が大好きである。

 故にジェシカが以前のジェシカでは無ければ修道院どころの騒ぎではなくなりそうな予感に思わずクリステルに助けを求めた。私じゃ無理だヘルプミー!

 頭が痛むのかクリステルはこめかみを押さえる。

 うんわかるよ。

 怒ったフランシスカ怖いよね?



「話を戻しましょう。ジェシカ様の話しは転生者のところまでで一旦お忘れください。フランシスカ様は転生は信じておられますか?」



 こめかみを揉みながらクリステルはゆったりと話し始めた。

 よっ!クリステルちゃんその調子!

 フランシスカの意識はクリステルに移り、ジェシカはようやく息が吸えた。

 フランシスカは7歳にして妙な迫力を持つのである。

 貴族の子どもはみんなこうなのか?

 ジェシカも頑張れば出来るのか?

 ジェシカの思考は逸れていく。



「…そうね。この国では一応お話しとしては残っているわ」

「それで構いません。私達はその転生者です。元々いた魂はそのままで前世の記憶を持っている者とお考えください。少なくとも私はこの世界が先程ジェシカ様が言っていたゲームの世界と認識する前の子どもの頃の記憶を有しています。クリステルという人間の身体を横取りしたわけでは無いですよ。ジェシカ様が同じかは知りませんが。転生にも色々ありますから」




 逸れた思考のままクリステルの言葉に適当に頷いて相槌をしながらお茶を含んだジェシカは後追いで言葉を理解して茶を吹く。

 再びフランシスカの視線がギロリとジェシカに向いた。

 いい感じでフランシスカの眉間の取れかかっていたのに台無しである。


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