14話作戦会議!アレクセイ編2
もうちょっとアレクセイルート説明続きます。
上手く切れなかっただけ
そしてそれでもアレクセイにモーション掛け続けると今度はジェシカ主催による泥棒猫イベントだ。
ジェシカの手下に呼び出され行くと、ジェシカの手下に詰められる。
「婚約者のいる相手にモーションかけるなんてなんて育ちが悪いのかしら?貴女の母親は娼婦?それならば納得するのだけれど。身の程をわきまえなさい」
「モーションなんてかけてません!」
いや、かけてる…と突っ込みどころ満載だが、ジェシカは口を開かず後ろで扇を開けて口元を隠して待機。
そこへアレクセイ登場。
男爵令嬢を庇う。
ザ・王道。
ジェシカはアレクセイと男爵令嬢をひと睨み。
「貴方の婚約者は誰か、胸に手を当てて考えるのですね。そして貴女も婚約者がいる者が欲しいなら、それ程の価値が自分にあるのならば、娼婦の様といわれぬ様に頭を少しはお使いなさい。不愉快ですわ」
扇をパチンと閉じてジェシカは男爵令嬢を睨んで去る。
「ねぇ、内容を省略化してるからか、ジェシカがまともなんだけど…」
「まぁ、その辺は王道だからてのと、ネットで散々言われてたけど、無視や嫌味はあったみたいだし、セルエルの感じからするとジェシカは我儘な女王様だったのは間違いなさそうだからあとは男爵令嬢視点の裏読みだね。ドレス切り裂き事件とか、ジェシカ犯人説が有力になるよう作られてる。ジェシカ視点で見るとプライドズタズタにされた挙句、男取られるからねぇ」
ポリポリと頬を掻きながらクリステルは諦めた様に言う。
ジェシカもこれには乾いた笑いしか出ない。
「で、この後どうなるの?私はお弁当イベまでしかやってない」
「まぁ、この後も男爵令嬢はモーションかけまくり、アレクセイ惹かれまくりで秋の文化祭コンテスト」
「ドレス切り裂き?」
「いや、その前に男爵令嬢泥棒疑惑かな」
「何それ?」
それはミスコンの控え室。
男爵令嬢は自分の衣装を持って空いている場所に置く。
ふと見ると素敵なネックレス。
思わず手に取り、自分に当ててみる。
そして誰もいないのをいいことにそれを嵌める。
それはよく似合った。
「貴女何をしているの!」
その声に驚いて振り返るとジェシカの取り巻き。
「貴女それ!ジェシカ様の物だと知って盗んだのね!」
「違っ!」
「嘘吐き!証拠も何もネックレスを付けてるじゃない!」
「なんの騒ぎですの?」
「なんの騒ぎだ!」
ジェシカとアレクセイが同時にやって来る。
「それは…私の物です。何をしてらっしゃるの?」
「あの…あまりにも綺麗で…」
「ジェシカ様のお母様の形見を盗むなんて!」
「恥知らず!」
「どういう事だ?」
「アレクセイ様!決して盗もうなどとは思っておりません!あまりにも綺麗で思わず身に付けてしまったのです…申し訳ありません!」
男爵令嬢は深々とアレクセイに頭を下げる。
「ジェシカ、謝っているんだから許してやれ、誰にでもついうっかりはある事だ」
「嫌ですわ。彼女は貴方に対して謝っただけの事。私に対してではありませんわ。これは正式に男爵家に抗議いたします」
「そんな!申し訳ありません。どうぞお許しください!」
「いつまで人の物を身に付けておいでですか?恥を知りなさい。ここは店ではありません。ましてやそれは商品ではなく私、個人の持ち物です」
「個人の持ち物なら貸してやればいいじゃないか。こんなに似合ってるんだし」
アレクセイがにこやかに口を出す。
「アレクセイ様、それは婚約者に対するご命令ですか?それとも一個人としての願いですか?」
「そんな大袈裟な」
大きな溜息をジェシカは吐く。
「お返しなさい!それは私のです」
「は、はい!」
焦って取ろうとして男爵令嬢はネックレスを引きちぎる。
「あ!」
「なっ!」
「壊れたな」
アレクセイは冷めた一言。ジェシカを労ったり見たりしない。
ジェシカは踵を返す。
「ジェシカ様!」
「申し訳ありません!」
「ジェシカ様のお母様の唯一の形見でしたのに…なんて事を…」
ジェシカでは無く、取り巻き達が次々に悲痛な叫びをあげる。
「直します…申し訳ありません」
「よい、ジェシカには新しいのを買って渡す」
「アレクセイ様…」
見つめ合う二人のスチルゲット。
この後アレクセイは男爵令嬢に最もな説教を食らう。
「形見の品は何物にも変えられません。わたしが悪いのですから、謝って参ります」
男爵令嬢走り去る。
「……あれ?男爵令嬢が嫌な子に見えるのは気のせいかな?」
「物議を醸したね」
「そうなるよね?普通」
「男爵令嬢目線だと『ああ、お馬鹿!』程度だったけどね。視点変えるとエゲツないよね。ネットでは2次創作がその辺りの細々とした解釈入りで色々かなり作られてたね」
「ん?2次創作?」
「あ、いや、その、つ、次は男爵令嬢のドレス切り裂きだよ。セルエルとあまり変わらないかな。件の事があったから真っ先に疑われてアレクセイにこき下ろされる」
なにやら何処かで聞いた事のあるような単語か聞こえたが、どう見てもクリステルがテンパりながら誤魔化しているようにしか見えないので、一先ず乗る事にした。
クリステルの機嫌を損ねてはバッドエンド回避への道は遠のく。
彼女の回避の方が簡単なのだ。
単に今の私、ジェシカと関わらなければいい。
だが私は私。逃げられない。
「冤罪なら可哀想過ぎる」
「どうとでも取れるように作ってあったからね」
「2次創作で色々あった?」
「…えっとね、次は…」
どう見ても誤魔化している。
これは…書いてたか?




