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13話 作戦会議!アレクセイ編1

アレクセイのゲーム内容説明です。

 


 次のアレクセイはこの国、コンラード王国の第2王子だ。

 名をアレクセイ・ミーシャ・コンラッド

 コンラード王国の王族の苗字のコンラッド姓を持つ。

 この国では国名と同じくコンラード姓を持つものは王と王妃、それに王太子のみだった。


 アレクセイは国名のコンラード姓を持つ王太子にはまだなっていない。

 現国王の三人いる王子の誰になるかまだ決まっていない。

 珍しくミドルネームを持つ彼は母親が南方の国の王族の出自だからだ。

 肌はこの国では珍しく浅黒い。

 瞳の色は呂色で憂いを帯びている。

 髪は軽く癖があり、瞳と同じ色で非常に艶やかである。

 母方の血を色濃く残す眉目秀麗な王子である。

 が、その実態はかなり我儘だ。巧妙に隠してはいるもののその傍若無人は特権階級丸出しである。

 言わずもがな、婚約者は幼い時に決まったジェシカ・コルダ。

 ただし、彼女からのラブコールは凄いが、アレクセイはどこか冷めた態度である。


 そんなある日、王子は廊下で男爵令嬢とすれ違った際に彼女の髪を制服のボタンに絡ませる。髪を切られると思った男爵令嬢にボタンの方を引きちぎり渡す。

「後でほどけ」

「え…あの!ご迷惑で無ければボタンを付けさせてください!」

 その場でさっと髪からボタンを解き、アレクセイに「ソーイングセット持ってるんです!」と言って縋る。

 勢いに押されていつもの調子が出ずアレクセイは上着を脱いでボタンをつけさせた。

 これが男爵令嬢と第2王子の出会い。

 ここからがこのゲームの難しいところで、アレクセイは常にフラフラしている設定の為、色々な所にランダムで出没し、物凄く地味にマップをうろつき好感度を上げる。

 山を張りやすいほかのキャラを同時攻略しつつセーブポイントの分岐点を作っていくとゲームフルコンプしやすいと言われていた。





「ほんとランダムだったよね…何回か諦めて他のキャラに変えたわ」

「あー、ね、あれ意地でしかないよね。アレクセイルートは攻略で1番鬼畜だとか…噂で聞いた。せっかくいい感じやってたのがあったけど、結局途中になっちゃったし…」

「そうだね。こうなるとフルコンしてなかったのがほんと悔やまれます」

「クリスのほぼクリアの知識に頼らせて頂きます」



 あははと乾いた笑いをしながらクリステルはゲームの内容を思い出す。

 まだ先は長い。







 順調にアレクセイを追っかけて世間話しながら会話していくと次は屋上イベントだ。

 季節は夏。

 高い空が恋しくなって男爵令嬢がそっと屋上に行き、空を見上げているとアレクセイが来る。

 少し会話して空を見上げる男爵令嬢を優しく見つめるスチルゲットで終了。



 そのあとは秋に入って直ぐにおやつイベントだ。

 男爵令嬢が庭園でおやつを広げてるとアレクセイがやって来て「それはなんだ?」と尋ねる。

「私の作った特製のクッキーです。一枚どうですか?」と差し出す。

 アレクセイは受け取ってしげしげと見つめた後でパクリと食べるスチル。



 で、その後何度か餌付け好感度上げをすると今度はジェシカの手下?に呼び出されて人の婚約者に手を出すな!と頬を叩かれる。

 男爵令嬢が頬に手あとが付いたままアレクセイに会えればラッキー。

 婚約者がいたのですねとミニイベント。

 スチルは無いが戸惑うアレクセイに会える。

 これもゲームの中ではジェシカのせいにされるが本当にジェシカの指示か怪しい。

 彼女なら自分で呼び出し追求しそうだからである。

 ちなみにこの呼び出しは取り巻き2がしたという説が有力である。

 こちらのがキツイ顔しているからというのがファンの間での見解だった。

 顔で判断かい!というツッコミは今の自分が怪我をしそうなので口には出さないジェシカである。

 だって、ここにはジェシカとその取り巻き1しかいないのだから。



もう少し説明続きます。

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