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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

3等陸曹の俺は冬季遊撃レンジャーの過程を終えてすぐ事故で入院、自衛隊病院のナースに惚れてしまって     

作者: 黄昏煎餅

初投稿です、かなり日本語が変ですが許して下さい

短編ですが将来的には加筆するかも知れません、修正は随時

行いたいと思っています、

打たれ弱い性格なので暖かく見守って下さるとうれしい

R18指定は潜り抜けれるよう06/05に改変させていただきました、

06/05、階級表示が違うとのご指摘があり修正いたしました、

ありがとうございます、

改行見にくいらしいのでなおしました



__________________________________


クリスマスイルミネーションが目にちらつく札幌

地下鉄から階段を登り地上に出て、ちらっと空を見上げると雪は降っていない

ちょっとラッキー、目当ての焼き肉屋に足を向けて歩き出す

 踏み固められて凍った歩道から

青信号に変わった横断歩道のツルツル路面を雪国住民の

慣れたすり足で、しかし用心しながら歩いていると

突然 前の中年男が盛大にこけた、

ズボンのポケットに手を入れた状態で・・・

「ぉわっ!」     ゴキン!

仰向けで倒れ後頭部を路面にぶつけた  コレハヤバイ

内心では(こいつ アホだ)とか思いながらも

「大丈夫ですか?」としゃがんで訪ねる俺

しかしその男は盛大に頭を打ったのに

起き上がろうとしている なんとなく恥ずかしいんだよなあ、わかるわ~~

仰向け状態で手を上げて首を曲げている

だがそろそろ信号が変わる頃なので

このままでは危ない

かといって頭打った人は無闇に動かせない

その男「だだ大丈夫~~大丈夫」とか云って

また起き上がろうとする、

「動かないでっ!今すぐ救急車呼びますから、」

それを聞いて益々起き上がろうとする

すでに信号は変わって

車が行き過ぎるが避けて通ってくれる

俺はその場を動かずスマホを出して

119番に通報

俺がしゃがんだりすると

車から見えなくなるかな?それはちょっと怖いかな

なんてことを考えていたら

一人の女性が近寄ってきた

「君!そのままそこで立っていて」

俺は119番通報しながら女性に頷いた

女性は倒れた人のそばにしゃがんで

「大丈夫ですか?」

「動かないで下さいね」と額に手を当て頭を上げさせない

目が泳いでるその人の目を見てから

「瞳孔も良し!呼吸は良いわね」

俺を見て「君! 救急車は呼んでたわね?」

「ハイ、そろそろ出た頃かと・・

転んだ時、結構音がしましたけど」

「ここでできることは無いわ、あなた上出来よ」

電話してから5分も経たずにけたたましいポ~ピ~音とともに

救急車が到着し

バックドアから出てきたストレッチャーに乗せられてから

救急隊員とその(ひと)と二言三言、言葉を交わし

サイレンと共に救急車て運ばれてゆきました、

俺が世話になったわけでも無いけど

「ありがとうございました、

助かりました」と、女性に

お礼を言う

「あの人大丈夫なんでしょうか?」

「医者じゃ無いし・・でも多分大丈夫」

「えっ!? てっきりお医者さんかと思ってました!」

その(ひと)は時計をちらっと見て

「あなた、時間はある?」唐突に質問をしてきた

「はい、飯食いに行くだけなんですが」

「じゃあ良いわね一寸付き合って」

「はぁ?」

「気のない返事ねえ」

「付いてらっしゃい」

そう言うと、とっとと歩き出す女性

「危ないですよ」

「大丈夫!特注ブーツだから

ピンが打ってあるの」

歩道で立ち止まりスマホを取り出す女性

すごい早さで文字打ってる

スマホをバッグに入れて

「そこの居酒屋で、娘と待ち合わせしてるの」

ちょっといたずらっぽい目をしてる

「え~~ それじゃあ遠慮します。」

「何言ってるの、どうせ一人なんでしょう?」とばっさり!

そうなんだけど、容赦なくグサッと俺のメンタルを削りますね

まあ、付いていきますよ

少し歩き、南三条のとある居酒屋に入り

店員さんの案内で奥の仕切りの付いた部屋に入る

俺はダウンジャケットを壁に掛け

周りを見回す、

何か俺、居心地悪いんだけど・・・

一寸年上の美人さん・・・・・・

その(ひと)、メニューを見てさくさくと注文

「生ビール二つと

焼き鳥とほっけの開き二つ出来れば真ぼっけでそれとね 

鮓三人分握って、 松ね あとは、そうね

肉かな?お勧めで3人前、ツレが来たら後で追加するね」

すごい注文の仕方だよ

こっちのことはお構いなしだw

ビールが来ると

「じゃあ、さっきの人の無事を祈って

乾杯ね」

ジョッキを合わせる二人

お祝い事かよoπ

でもこれって逆ナンパじゃあ無いヨね

娘来るって云ってたし・・・

がんがん頼んじゃってるので

酒飲めないって言いそびれてしまった、

じっとジョッキを見る俺

「どうしたの?」

「いえ ナンデモナイデス」

そこへ店員さんが若い娘さんを案内してきました、

「お母さん、遅くなっちゃってごめん」

入ってくるなり俺の顔見て固まった、 

 すぐに気を取り直したように

「初めまして 娘子です」と立ったまま言うので

俺も立ち上がって

「あ、こちらこそ 初めまして

自分、飯山と言います、おじゃましちゃって

えっと ごめんなさい」と一礼

娘さん、お母さんに負けない美人

娘子がお母さんに小声で聞いている

「誰?いや どなた? 部下?」

母「誰かなあ^^」

「え? 聞いてなかったし、まさか知らない人じゃあ無いよね?」

「そのまさかよ」

「・・・・・・」

「それはともかく、さえこ!座りなさいよ で、何飲む?」

  ふむ、さえこっていうんだ

漢字だと冴子かな?等と考えながら俺も座った、

冴子さんはおしぼりで手を拭きながら「あたしも生ビールにする」

「あの~~、すみませんが・・」

「ハイ↑?」

「これまだ口付けてません」

「「?」」

「酒・・・ 飲めないんです」

ここで俺、二人に哀れみの目で見られるoπ

さえこさんは俺からジョッキを奪うと

「じゃあ代わりに何を飲みます?」

「お茶で・・ 緑茶が良いです」

「日向ぼっこの「爺さんか?ww」」

お寿司が来て 御抹茶も来て

俺的には大満足  「うんま^^」

「ああ~~~~、何か申し訳ないっす

家族団らんに挟まっちゃって」

「ww 歯に挟まった「葱かww」」と

笑われてました、

ここで母が俺を拾った経緯を説明

「お母さんも結構やるじゃん

お父さんにバラしちゃお」

う~~んこの母にして何とやらだなあ

そうそうここで自己紹介ってことで

少し躊躇したが

「自分は、自衛官です、階級はぺ~ぺ~の

3等陸曹 下から数えて

四番目っす、23才です、名前は飯山 かける、 翔って書きます、

今日は思わぬところでごちそうになり恐縮です!」

母子、なぜか(゜Д゜)

おんなじお顔が(゜Д゜)(゜Д゜)

娘曰く 「兵隊さんかぁ・・・」

ちょっとショックを受ける俺  「はぁ すみません・・」

近頃は災害出動などで一般人からは身近になりつつあるけどさ

なんだかなあ・・・     するとお母さんの方が

「君! なぜ謝る!職業に誇りを持ちなさい!」

「いえ、誇りはあります、

なんかがっかりされたみたいな

気がして、つい・・・」

「なら良し、別にがっかりした訳では無いよ、驚いただけ」

遅ればせながら気がついた

この自信ありげでキリッとした雰囲気って

身近にいるなあ・・

何だろう?

「うん、今日は思わぬ拾いものをした」

へ? 拾いものって

俺のこと? マジっすか?

なぜか四つの目で値踏みされてるような気がしてきて

う~~んこの空気、耐えられない、ここは一旦撤退だ、

いや敵前逃亡とも言うここはもう帰るしかない

「今日はごちそうさまでした、

そろそろ帰営、 いや帰ります、」

母「ごめんなさい、

気を悪くさせちゃったみたいね」

「私も謝ります、すみませんでした」

「いえ、良いんです、慣れてますから」

母のほうが「もう少しお話を伺いたいのですが」

うっ!ヤバイ!圧力がヒシヒシと伝わってくる・・・・

「はい解りました、タクシー拾えばまだ時間は」と、あっさり降参

「君、いや あなた独身?」

「独身ですが・・」

「イヤなら良いんですが

  良かったらアドレス教えてくれない?」

「お母さん!

なに逆ナンパしてるのよ!」

何か微妙にずれた会話を続け

メルアドを強奪されてさらにいろいろ尋問されて

一時間ほどでみんなで居酒屋を出た

妙に疲れて高揚する晩だった

俺は自分で買って帰ろうとした

鮨折5個と焼き鳥30本も持たされて

営門警備の隊員に、「これ少ないけど

差し入れです、誰か食べて」と渡して

営門から少し離れた隊舎に入りのベッドに腰掛ける、

10時の消灯ラッパと共に

枕に頭を付けたら爆睡

これは隊員に必須の素質だ




かなりインパクトがあったけれど親娘の事は余り思い出さなかった、

というより忙しくて思い出す暇がなあった

メルアド強奪した母親からはなしのつぶてww

まあ,良いんだけどね

その後の自分史は

それなりに頑張ったかな?

希望していた冬季遊撃レンジャー訓練に選抜されて参加、

冬季遊撃レンジャーの資格は、冬季戦技教育隊で10週間の

「冬季遊撃課程教育」を修了することによって得られる、

まるでクソを見るような

教官、助教らに

クソのような扱いを受けて

何を言われても大声で返事

逆らうことはもちろん一切許されない

仲間達と支え合い、互いにサロ○パスを貼りあい

テーピングを巻きあい

顔にドーランを塗り あ、ちなみに白よ 

装備品も服も真っ白白です、サングラスは違うけどね

そして凍ったレーションをそのまま喰う

ついて行けない者は原隊に帰されるのだが

地獄の10週間訓練に耐え抜き

やりきった感一杯で学生全員で冬季遊撃徽章を獲得して

原隊に復帰、ちなみに冬季遊撃ってのは戦力としてはかなりのもんだ

これのせいで母娘のことは思い出す暇がなかったんだよねえ

冬季遊撃の一年前に参加したレンジャー訓練も半端ではなかったが

そのときのレンジャー五訓は一生

忘れることはできないだろう


一、飯は食うものと思うな

二、道は歩くものと思うな

三、夜は 寝るものと思うな

四、休みはあるものと思うな

五、教官は神様と思え

こんな感じ、


そうそう、それはともかく

肝心な母子だが

メルアド強奪されて

なしのつぶての放置状態で

忘れかけた一年後のこと

訓練の往復での交通事故にあい怪我で入院

事故の状況

覚えてないんだけどね

ある日、目覚めると

すごく眩しい

白一色の世界だった

「?・・・」

「おっ!? ここは異世界か? 召喚キタコレ!」

頭の隅っこでばかばかしいことを考えていたw

何か、おれ声を出していた気がするが

寝てるの俺? 鼻むずがゆい

手で鼻を搔こうとしたが

手が動かないし起き上がろうとしても

力が入らん、腕立て300回軽いおれが動けないとは

これは一体どういうことだ?

鼻には何か刺さってルっぽいww

「う~~」声は弱い

すると「気がついたのね」

白い世界に影が映ってる

「今、先生呼びますから」

どこかで聞いたかな

この声は聞き覚えがある   たしか

やっぱりなあ、異世界違ったらしい・・・・・

俺はその再び意識を手放した。



次に目覚めたとき

誰かが体を触っているいる感覚で目が覚めた

ここは病院か・・・

下半身を拭いてる感覚と知って

強烈な羞恥にかられる

「あ、いいって 自分でやる」

「ははは」と豪快に笑う看護婦さん

いや、ここは自衛隊病院かな

だったらナース? ナースは

上官だよ・・・少なくとも新人で2等陸曹

多分1等陸曹だなあ、

幹部という事も充分ありうる

なんてぼんやりと

ナース組織を思い出していた

ナースは自衛隊においては婦人隊員の先駆けなのだ

「兵隊さん、大変だったね」

「は?兵隊?」

俺の下半身拭きながら

しんみり言ったのは

あの娘だった、驚く俺

「げげ~自衛隊ナースだったのか」

ああ、そういえばと思い当たる

鮓折りと焼き鳥を持たせたのって、解ってたからだ

営門警備の隊員に外出した者が買っていく土産だよなあ

「さあさあ、おとなしくしなさい」

「ハイ・・・」

手を固定されていて

「これでは敬礼もできません」

ぷっ!と吹き出すナース娘

「この状態で敬礼されてもねえ

  ここは曲がってないから大丈夫ね

         足と手は曲がったけどw」

ナース怖いよ・・・ オカン

「内臓は傷ついてないって

      レンジャーって丈夫なんだね、普通なら死んでたそうよ」

「レンジャーって、なんでそれを?」

「搬送されたときの服に付いてた、

    レンジャーとあとよくわからないのが」

「・・・」冬季遊撃レンジャー、なんか華麗に無視られた

そんなことを云いながら、尿道に入れられた管を

少し押し込む

いじられて〇起してるしoπ   超恥ずかしい

「すみません、そっちで敬礼しました」

「うん、確かに」と指ではじかれた


俺は寝てる間に部屋を移されていたらしく

いつの間にか大部屋で

寝ていた事に気がついた・・

ヤバイww同室の他の人筒抜け・・・


「ナース殿」

「ナース殿ってwwwww」

「初めて言われたwww」

「先輩に教えてやろうwww」

「そんなに笑わないで下さい」

「だって~www」

「ひげ伸びてませんか?」

俺カミソリ、 ああ・・

「自分じゃあ剃れないのか」

「その件は後で処理しましょう」

「剃ってもらえるんでしょうか?」

「もちろんです!」

医師の回診が有りその後

俺の担当医による怪我の状況説明

左大腿骨単純骨折

右上腕部と肋骨3本骨折

頭部打撲って大したことはなかった、ヘルメットしてたしね

入院期間は60日月程度で

リハビリもある

入院中ベッドの中から観察する彼女は

とにかく忙しい、

激務と云えるだろう

そして俺担当を外れたらしく


一日一回だけ顔を見せてくれる

ちゃっとカーテン開けて

二言三言・・「よっ!」

俺「おはようございます、

ナース殿!」

「セクハラすんなよ」

「セクハラ、するかも・・・」

「原隊追い出されるぞww」


入院した人ならわかるだろうけど病院てなんてひまなんだろうね

あああ 退屈だ 暇だ~~

喰うことしか楽しみが無い

いろいろ体がムズイ

あの何を触られたときの

感触思い出すと勃起する

困ったもんだ

そんな悶々として居たある日

俺の上官、各務(かがむ)1尉殿が

見舞いに来てくれて、事故の状況を

教えてくれた

俺はまったく事故前後のことを

覚えていなかった。

信号無視の

トレーラーに横から衝突されて

横転した73式中型トラックの

後部に乗っていた俺は中で

振り回されてこうなったそうな

8人も乗っていて入院したのは俺だけって

なんだかなあ



あとはオカンが三日ほど付いてくれたが

見合いがどうとか嫁もらえとか

同級生の誰それは結婚して

子供がどうとかいろいろうるさくて

もう帰ってくれって追い返したwww


ギブスを外す少し前から始めた

リハビリ、これがまた

レンジャー訓練以降最大の

地獄が待っていた

これは甘く見ていたoπ

リハビリ中の俺を

なナース娘はちょくちょく見に来た

「泣いてんじゃ無いの?」

俺は彼女をちらっと見て

俺「元気になったら襲います!」

「レンジャー!って叫んで?ww」

俺 聞こえないように

「くっそ~ 絶対襲ってやる」

「聞こえたわよ 

  いつでもかかってきなさいww

  返り討ちにして再入院よ!」



だが彼女は知らない

俺が密かに弱点を調査してることに

生年月日、学歴、好きな食べ物、きらいな食べ物

好きなタイプ、・・・ 俺は残念だがタイプじゃ無いらしい

     ちっ!

そしてあろうことか彼女の高校時代の失敗談まで手に入れた

ナースの同期に同級生だった人がいたので聞いたったw

さらにはスリーサイズに至るまでだ  

有るときは写真まで手に入れた

購買でデジカメを買ったのだ

病院内で写しまくって

ばれた・・・・・・・

SDカード没収されたが

冴子さんの写真は

わざとSDカード抜いて撮ったので

内部記録なのだww

「ふふふ、冬季遊撃レンジャー

飯山を舐めるなよ」

だがプリントできないので

こっそりカメラの液晶画面で見てたら

いきなり「あ~~~!!」っと

いつの間に・・・・・振り向くと背中越しに

目を皿のようにした冴子さん、  近いって 背中にむにゅっと

「レンジャー飯山!」

見られた 見つかった・・・

「ハイ!」 キョドル俺

恐いけど幸せ、だが背中のむにゅは唐突に離れちゃった

恐い・・・・・ 

教官どの・・・レンジャー訓練

役立に立たなかったです


「それは何か?」

すっかり旧陸軍化してるナース娘w

「これは・・」

「いわんか」

「これはある人の画像です」

「ちょっと見せなさい」

「あ! それは一寸 

プライバシーの・・・」

「これはあたしじゃん、本官だ!」

「いいえ違います」

「どう見たってあたし名札まで写ってるし!」

「他人のそら似です」などと苦しい言い訳をするが

「じゃあ誰なんだあああああああ」

「ハイ!レンジャー飯山の

好きな人です!」

この瞬間 冴子さん、真っ赤っか  かわいい

そして同室の患者仲間から

あっという間に病棟を駆け巡った

彼女は何も言わず部屋をでた・・

没収されたSDカードはプリントされて男性患者陣に

密かに回覧されていたとかは後でわかった話

しかしながら、実を言うと

冴子さんは好きだが

実は告白する気は無かった、

障がいが多すぎる、万が一付き合えても

俺より階級が上である、さらに勤務実態が激務であり

お互い転勤も多いし訓練、教育も多いので

デートも出来無いし、すれ違いばかりだろうし

まかり間違って結婚しても同じ部屋に住むことすら

できないかも知れない、

一般病院の看護師となら

自衛官との相性は良いのだが・・

もう、妄想大爆発だな俺


一時間ほどして

先輩ナースが部屋に来て

俺をにらみつけてこういった

「飯山3曹!あの娘に何を言った!」

「泣かすな! 泣いてるナースは

役に立たない」

「病院放り出すぞ!」

おれは三分の一サイズに縮こまって「申し訳ありません・・・・」

俺はうつむくしかなかった


そうです、階級が厳然と存在する

自衛隊は厳しい社会なんです

「すみません、あの娘に謝ります・・」

「結果として職場内で

その~~・・・・こ、告白してしまいました、不謹慎の

そしりは免れません」

その日から完全に俺を

避けるようになってしまい謝る事も出来なかった

さみしい入院生活も数日を残す頃

彼女がやってきて、伏し目がちに

俺にフォルダーに挟んで二つ折りにしたメモを渡して

何も言わず部屋を出た

「ぁ・・・」俺のヘタレ具合は筋金入りだった

しばらく放心していたが

心臓バクバクで恐る恐る開いたメモには

_______________________________________________________________

レンジャー飯山 あと少しで退院できるね

おめでとう ♡

退院したら一度連絡下さい

待ってます。  冴子

______________________________________________________________


その下にはメールアドレスが

これって?

OK? OKなの?

本当なのか? ♡マークまで描いてあるし 

この時点で俺が乗り越えなければならない数々の難題は

頭から一時的にだが抜け落ちてしまった

退院して原隊に戻ると

小隊長、中隊長に原隊復帰の申告を済ませる

「飯山3曹、帰ります」

「まて飯山3曹、話がある」 

再度中隊長の前に直立不動で立つ

「どうだ 飯山3曹 ここで別なコース

目指さないか?」

「一つ推薦できるコースが

あるんだが・・」

「自衛隊病院も健康面では太鼓判を

押してくれたし」

これを見ろと

机に滑らす書類

見ると レンジャー飯山 驚愕!!

それは陸曹航空操縦学生試験

「なあ飯山3曹 これに

チャレンジしてみないか?」

余りのことに茫然自失な俺は

「はぁ」と気の抜けた返事をする俺

だって、余りのことで現実感が無いです・・・

多分ヘリパイロットだよなあ

やれるかなあ・・・

だが、むくむくと負けん気が頭をもたげる

失敗したって元々だし

いっちょやったるかとか

もう張り切っちゃってるレンジャー飯山

「隊長! ありがとうございます

前向きに検討させて頂きます

早速資料を当たってみます!」

「詳しいことは本管中隊の伊地知(いじち)一曹に

云ってあるからもらってこい」

すぐに本管中隊の伊地知1曹から資料をもらって精読

何でも

4月上旬に1次試験(学科)

6月に2次試験(適性検査、身体検査、

体力検定、面接)

合格した者は陸曹航空操縦学生を命ぜられ

年をまたいで1月または6月ごろに

航空学校宇都宮校の

「陸曹航空操縦課程」に入校する

そこで9ヶ月間、前期教育

残りの12ヶ月を後期教育と呼ばれる

操縦教育で実際にヘリコプターに乗って

操縦方法などを学ぶ。

10月または3月ごろに卒業する。  長いなあ

俺、この辺でお腹いっぱい

だが

ある項目が目に飛び込んできた

約2年間の部隊勤務を経たのち

陸上自衛隊幹部候補生学校で

約6ヶ月間幹部自衛官としての

教育を受け、卒業後操縦士としての

勤務を行う。

ううむ~~~

準備と受験でまあ半年

入学して 前期9ヶ月

後期12ヶ月

二年間の地上勤務

幹部候補学校で半年

順調にいっても4年半か

やっぱり長いなあ

もし、受かれば彼女の階級に近いな

まだまだ彼女が上だけど

おっしゃ~~! 

やったる 絶対やったる 

完全にハイになった俺だが

フト我に返った

こういうハイ状態はパイロットとしては

まずいのでは?

モチツケ俺・・・・・


善は急げと早速隊長に報告

「おお、決心してくれたか

早かったな、飯山は優秀だから

曹ではもったいないと思ってな

それに優秀な学生を推薦すると

俺もな」 とニヤリ

「飯山帰ります」

俺はじっくり彼女の事を考えた

一緒になるにしたって

3曹と3尉ではやや問題あるが

だが どっちも尉官なら

問題なかろう

昼の休み時間に メルアドで連絡

「至急面談したき事案有り

ご連絡乞う  レンジャー飯山 拝」

「何?」  短・・・

「話が混み合ってるので逢って話さないと

伝わらないので お願いします

ナース殿」

「わかった調整しよう 上官より」

やっぱ気にしてるんだ・・

表示ネームを「ナース殿」から「上官」

設定変更したったw

週末に例の居酒屋で逢うことになり

内容と本気度を彼女に伝えるべく

入念にリハーサルをくり返してして

当日に備えた、

実を言うと退院後月に一度程度の割で冴子さんと待ち合わせて

デートというものをしていたのだけど

並んで歩いてて 偶然触れ合った手がそのまま握られて

だがそれ以上進展することもなく今に至っている

ほんと、ヘタレだよなあ 俺

やがて迎えた当日、

南三条の某居酒屋、俺は30分も

先についてウーロン茶を3杯もおかわりして待っていた、

ややあって 部屋に来たのは

母と娘だった やばい・・これはヤバイ

気を取り直して

「お母さんお久しぶりです

冴子さんにはお世話になりっぱなしで」

「君も元気になったらしいね、

娘からいろいろ聞いてるよ」

「そうでしたか・・」

「今日は面白そうだから一緒に来たww」

「ではビールでよろしいでしょうか?」

「よしよし」

「上官殿もビールでよろしいでしょうか?」

彼女「そうします・・・」

乾杯してから母が言うには

つまみ無いけど?」

「はい 申し訳ありませんが

込みいった話なんで」と

俺はテーブルに例の陸曹航空操縦学生の

資料を二部出した

「お母さん、上官殿」

これを受験します! 

パラパラ資料をめくる二人

母と冴子さん「これが何か?」

俺は テーブルから飛び離れ

両手畳にをついて

びしっとお辞儀を決めた

「冴子さん、僕と結婚して下さい!

長くなると思いますが

絶対にあなたと同じ所まで登ります

時間はかかりますが

四年も待たせるのは申し訳ないのですが

お願いします」

冴子は「考えさせて」と冷たい声

俺は頭を上げられなかった oπ


長~~~~~い間を開けて

顔あげると

母娘は抱き合って泣いていた

冴子「待ちますわ」

母「でも長いから唾付けておかないと、翔君はやっと手を握っただけとか?」

「へたれにもほどがあるな、私の旦那なんかは初めてのデートで」

「お母さん!!!!!」

「?」

「それはともかく二人は婚約して頂戴」

冴子さんは微笑みながら「レンジャー飯山、タヒんでこい」

その日、嫁と母はしたたか吞んだ

母「良い拾いものだったでしょ」

冴子ニコニコして「うんうん♪」

ところで、婚約ってどうすんのかな

指輪とか買うのかなあ、伊地知1曹にでも聞こうかな


一月後のデートで僕は冴子さんに婚約指輪を渡すことができた、

その夜、僕は迷宮に潜り、

時間はかかったが最深部の攻略に成功した

シーツには赤いドロップアイテムが落ちていた、

冴子さん婚約指輪をしたまま職場に行き

ニマニマして指輪を眺めていてしゃんとしろと

叱られたとか

ナースが指輪ってまずいのかねえ、よくわからんなあ


僕らは

四年経ったら結婚する予定だったが

嫁は俺の支えになると言って俺の

幹部候補生学校入学と同時に籍を入れた

嫁はすでに3等陸尉に任ぜられており

2等陸尉も間近いだろう

母は自衛隊札幌病院看護部長で1等陸佐

もうず~~と嫁と母には敬礼ですね

 



   なお、義父が一度も登場しません



読んでいただいた方、ありがとうございます、最後に息切れがしてしまい中途半端に終わってしまった感がハンパ無いのですが改変出来たら改変します、

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― 新着の感想 ―
[良い点] 話のテンポがよく、飽きさせない文章だと思います [気になる点] 三等陸曹→3等陸曹 (自衛隊の階級は算用数字です) 帰営→帰隊 [一言] 差し当たり用語だけ指摘させて頂きます
[良い点] はじめまして、ロータスと申します。 新着情報から来ました。タイトルがなんだか不思議だったので、読み進めてみると、こんな出会いもあるんだなと微笑ましかったです。面白く読めました。レンジャー…
2018/06/04 10:44 退会済み
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