音楽室の片隅で
666ホラーというものがあるのですが、衝動的に書き、これは載せられないなと思い、こちらに投稿しました。
中学3年生の初夏。それは、高校受験のために、力を入れなければならない時期である。
修一郎と真美は、その様な中でも、毎日時間を作り会っていた。
場所は音楽室の奥。校舎の一番奥である音楽室は、人が来る事が少ない。そして、音楽系の部活の無いこの学校では、一番静かな場所だ。そして、その窓側の隅は、教室の入り口からも全く見えず、完全に二人きりの空間を作る事が出来た。その様な場所で、二人は毎日逢瀬を重ねていた。
「修一郎、好き」
「僕も好きだよ。真美」
お互いに見つめ合いながら幾度もキスをする。
しかし、その瞬間何処かで音がし、慌てて離れる二人。修一郎はその音源を探しに行く。だが、何処にも見つける事はできなかった。音楽室と言えば、動く目、突然鳴るピアノ等全国で多くの怪談がある。まさかと思うが、先日ここでお化けが出るという噂を聞く。
それを思い出し、二人は急いで家に帰った。
家に帰ると、修一郎の母親と一緒のパートをしている母が帰宅しており、夕食の準備をしていた。
真っ青な顔をしている真美に対して、何も言わず、とりあえず手を洗ってくる事を促す。
真美はそのまま手を洗い、心を落ち着かせるために、冷蔵庫から麦茶を取り出し、飲みはじめる。
そこで母親から声が掛かる。
「あんた達の学校に、怪談あるでしょ。登る方じゃ無いわ。その音楽室の会談なんだけどね、あれって実は種があるのよ。その種はね、ある角度から見ると外から丸見えで、塀からも近いから、簡単に壁叩けるのよね」
何故母がその話を今するのか最後まで聞けなかった。
石を投げるのはおやめ下さい。
腐った卵も駄目です。