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>元総理が韓国で土下座報道… どう思いますか?



客観的に分析するなら、彼の行動は統一協会と関係が深いフリーメイソンの行動としては順当なのでしょう。


フリーメイソンリーは「自由」、「平等」、「友愛」、「寛容」、「人道」の5つの基本理念として、特に彼の語る「友愛」はクーデンホーフ=カレルギーの思想から影響を受けていて、世界連邦運動の超党派議員組織「世界連邦日本国会委員会」の会長に就任したくらいですからねぇ。


世界連邦運動とは、要するに世界統一運動なので、国家の威信というものを必要と考えず、全体主義とナショナリズムを否定しています。


個人の信念としてそれを貫こうとしているんでしょう。


ただ、純粋な理念を持っての行動だとしても、それを逆手にとって周囲は動きます。


結果を見れば、統一協会の中にいる韓国の利益を第一に考える人間が、人権問題を餌に、彼を誘導して、韓国のために謝罪させたと考えても不思議はありません。


ただ、確かに背後にナショナリズムとしての意図を感じますが、本人には利用されているという認識はないのでしょう。


「既に国の代表でもなく政治家でもない世界市民である」

という声が聞こえてきそうな行動です。


人権や人類全体の利益を口にする時、国家の場合は他国や敵対組織を非難したり貶める事が目的ですから、韓国という両班支配の国の報道には、そういった意図があるのは明白でしょう。


日本国の権威を第一に考える人間は、当然それを非難します。


元首相であるなら国家の威信を考えるべきだというわけです。


しかし、世界市民である彼にとっては、日本のナショナリズムも韓国のナショナリズムも同等です。


友愛を基本として考えるなら、“ 国家の威信=ヤクザの面子 ”のようなものですからねぇ。


「そんなものを気にしていては世界連邦は造れない」

というわけです。


けれど、彼には世界連邦を造るためのビジョンがありません。


場当たり的に行動しているだけです。


これを医療に例えるなら、病気の原因を探って根治療法をせず、対症療法で患者を薬漬けにしているようなもので、患者は当然ながら直らずにいくつもの副作用に苦しみます。


今回のように、人権を尊重することで日韓両国のナショナリズムを増長させるような失敗もします。


あたりまえですが、現存の権力機構と国家にしがみついた利権組織は、世界統一を望みません。


軍産複合体も石油メジャーも穀物メジャーも、国家の対立と不平等があるからこそ成り立つ全ての組織は、「平等」も「友愛」も「寛容」も「人道」も望みません。


自分達の利権を守るルールに従う被支配者に、限定的な「偽の自由(りけん)」を与えて、自分達の為の「エセ自由(りこしゅぎ)」を謳うだけで、「万民の自由」すら望みません。


だからこそ、草の根的に発生したのではなく、権威を背景にした世界連邦構想などは、世界を統一させずに、国家を争わせ続ける利権より、統一後に得る利権が大きいと考える人間達の権力奪取活動にすぎません。


彼がそれを理解して行動したクーデンホーフ=カレルギーの方法論を踏襲しているようには見えないから、世界市民ではなく宇宙人などと呼ばれるのでしょう。


彼の思想自体は別に間違ってはいないのですが、権力に頼る人間に、思想を実現する精神的な革命を起こせるとはとても思えません。


もし、世界連邦が生まれるのなら、「嫌煙運動」のように広がる思想によって、無数の人達が行動してでしょう。


そして、そういう人間が多く生まれるには、愚民化政策に騙されず、「パンとサーカス」を幸福と勘違いしないように教育と啓蒙を必要とします。


それは、政治活動でも人権運動でもナショナリズムの否定でもなく、明確なビジョンの発信と一般の人達とのビジョンの共有でこそ成り立つものです。


それを理解していないのか、理解していても利権のしがらみの中で行動と思考が限定されているかのようには感じます。


けれど、批難されるべきかと問われるなら「批難されるべきでないのが民主主義」でしょう。


批難すべきという意見は「権威主義としては正しい」からこそ反民主主義思想ですから。




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