隠居老人の戯言～作者さん、すみません～

＞命令というモノは言動を縛るだけではない。意思を捻じ曲げ行動を強制することで、その人の人となり、心の在り様を少しずつ歪めてしまうもの

＞隷属契約よりずっと強い絆で結ばれているならば、隷属契約など何の意味もなさないもの

征服と服従の在り方が人の在り方を歪め

人類全体で見るなら人の可能性を奪い滅びに近づけ

社会組織として見るなら権力者の利権を強くして組織間の争乱を呼び

個人としてみるなら人としての幸福を奪い獣の悦楽を満たすもので

奴隷の待遇が良くてもペットとして扱うのならやはり歪んだ関係でしかない

そういったエピソードなのでしょうね

愛や尊敬のない人間関係で造られた組織で働くのは不幸でしかなく

権力による愚民化が政治離れと文字離れを起こした事で

民主主義の衰退が始まり

権力者が格差社会を創り出す事に抵抗する知識も気力も行動力も奪われ

やがて争乱が始まるというのは前大戦以来のパターンの一つで

日本という国も「ワイマール憲法下のドイツ」のように

軍産複合体に組み込まれた大企業と

現首相のような世襲政治屋によって

資本権威主義の米国化が進んで民主国家とは名ばかりに成っていっています。

そのせいで

奴隷というものを使う事に嫌悪を覚えない人間が増えたのか

「待遇さえ良ければ奴隷も悪くない」というスタンスで

このサイトでも安易に「奴隷」を扱う作品が多いので

こういった「奴隷＝人間性の否定＝人の可能性の否定」という物語を読むと安心しますね