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>なんにしろ痛みでヘタレるのは主人公としてどうだろうという意見







肉体の痛みとは別で

魂の痛みなので

某宇宙的神話ホラーふうに表現すると



 先ず最初に感じたのは全身を侵食する虚無感だ。

 自分に価値などなく、他人にも、そして世界にも価値がないのだという確信が俺を犯していく。


 俺という存在から自尊心も自信も全てが剥ぎ取られ、赤子が冷たい宇宙に裸で放り出されたような名状しがたい無力感と空漠だけになっていく。


 次に闇よりも暗く深い絶望と耐え難い心を引き裂く痛みだけが、虚無となった俺を満たしていった。


 無力な子供が心の底から信じていた親にレイプされたような、なす術もなく蹂躙されるしかない者の絶望が俺を苛み続ける。


 一瞬が無限となり、原型をとどめない俺の心が、ただ死だけを望む。

 狂えるなら死ねるなら、腐汁まみれの靴をなめ、排泄物まみれの尻の穴をなめてもいいと思った。


 地獄でさえ生ぬるい肉体の痛みでさえ覆い尽くせない絶望は怨嗟を生み、あの女神と愚かな自分と最悪な世界を引き裂き、滅ぼし、消し去りたいという想いで、俺の魂を変質させようとする。


 泣きじゃくる子供を血みどろの肉塊に変えろ。

 愛情や幸せなんてものを信じる莫迦に絶望を与えろ。

 美しいものを穢して汚して貶め、みじめな自分と同じ位置にまで引きずり堕とせ。


 ありとあらゆる醜い感情が腐った泥のように俺の中から湧き出て、心の中の綺麗な部分を腐食させようとする。


 そうして俺ですらない何かから、また俺が再生される時間が繰り返され続けるのだ。


 耐えるという想いなど存在できない魂の痛み。

 生きながら地獄と煉獄に叩き込まれ輪廻していく永劫の一瞬を、俺は必死でただただ耐え続けた。



とかそんな感じなんでしょうねぇ


そういう描写をするとある程度

ハードでリアルな物語を好む読者は納得するでしょうが


一般の読者が引くだろうからあっさりと片付けるのもコメディならいいんじゃないでしょうかねぇ



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