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>中世風異世界のリサイクルチート



リサイクルという言葉が生まれた後に生まれたかたは

実感がないでしょうが

昔はリサイクルしてあたりまえ。


リサイクルできるものを捨てたりしませんでした。


そういうことをする人間はもったいないことをすると顰蹙をかうような時代でした。


戦後になって急速にアメリカ化が進んでも冷戦時代までは

そういった風潮も残っていたものです。


それが変わったのは明治大正生まれの人間が職場からいなくなった頃でしょうか。


アメリカ型の大量消費文化が大都会を変えそれが地方都市に広がっていった頃から

無料だったゴミの回集が有料に変わるくらいの間

この作品で取り上げたようなゴミを使って金儲けすることはできました。


今から見れば昔ですがほんのちょっと前のことです。


そう大量消費なしにリサイクルチートはなりたたないと

さすがに昭和生まれの人間はよほどの世間知らずでなければ

肌で感じていたわけです。


なにせ母親達はそういった世代で物を滅多にすてませんから

ボロボロにいなった服はふきんや雑巾に

穴の開いた鍋は鋳掛け屋が直し古釘は鍛冶屋に売りといった具合にです。


大昔ではなく戦前の日本でそして田舎では昭和の中頃まで

それはあたりまえだったんですよ。


特別な知識として知っているのではなく常識だったのです。


全人類が大量消費社会を続けていけるほど地球は資源であふれてはいません。


海外では今もリサイクルがあたりまえの国などいくらでもあります。


まあ

要は中世風異世界のリサイクルチートを書くなら


そういうあたりの「古い時代の常識」を考えずに書くと

リアリティが損なわれる以前に設定としてオカシイ


と感じる読者が違和感を覚えるのでしょう。


そういう事を考えて設定を作り直したほうがいいかもしれませんね






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