表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
104/108

>人間の魂とは何か?


これは根源的な話ですね

それは、つまり人とは何かを定義しようというようなものですから


人とは 肉体 ( ハード ) と 精神 ( ソフト ) と 経験則 ( ダウンロード ) で動いている


人は、PCに例えるなら、そういった存在です


その例えでいえば

精神とは、成長するOSオペレーションシステムとアプリケーションソフトの総称としてのソフトウェアのようなものなのでしょう


そして魂とは、精神を時間も空間も越えて伝えていく存在で

経験則 ( ダウンロード )として他者の意志 ( ソフト ) を継承する行為を象徴化した概念なのでしょう




人間とは哺乳動物の一種で、哺乳綱の中の霊長目ヒト科ヒト属という動物


肉体( ハード ) として考えるなら、他の動物と変わらない「毛無し猿」

それが数万年ほど前の「人間」だったというのが、科学的見解です


つまり

聖書宗教も仏教もそれら以外も含む全ての宗教の

世界と人間を創造した神がフィクションであるという前提でいうならです


精神 ( ソフト ) も

脳の存在する動物に存在する基本的な部分だけをいうなら同様なのは

胎児の成長過程と脳の構造から見れば、明らかでしょう


ソフト というなら、MS-DOSもWindowsもソフトです


Windows OSが、MS-DOSから発達したように、人間の精神 ( ソフト ) も

他の脳を持つ動物のものから、人間の生存戦略に特化して、進化したものといえるでしょう


人間の生存戦略は

「自然環境に従わず獣としては生きずに、自然環境を集団連携で改造して生きる」


「自然環境を集団連携で改造して生きる」だけなら、巨大な巣を造る蟻や蜂と変わらないものですが

脳の使い方という「人間の動物としての特性」で「自然環境に従わず獣としては生きない」という部分に進化します


「自然環境に従わず獣としては生きない」とはどういう事か?


進化の道筋と太古の生活環境からして、キツネザル類、オナガザル類、類人猿と同じように

当初の人類は「自然環境を集団連携で改造して生きる」という生存戦略をとっていませんでした


「大脳新皮質」と呼ばれる部分の発達で、「自分達自身の生存戦略を変えていったのが人間」という事です


大量の経験則 ( ダウンロード ) を個人という生物単位を超越して

言語というアプリケーションソフトで種族として共有できるようになったのが人間です


そういった洞察をフィクションとして語ったのが、「初めに言葉があった」という古代宗教だったのでしょう


ただ、後世にいくほど

人間を人間が支配するために使った「神というアプリケーションソフト」のせいで歪められたようですが


こうして言葉を得て、やっと「人類」は私達が今日、「人間」と認識する存在になったと考えられます


様々な禁忌やルールというアプリケーションソフトもこの段階で創造されます


そうやって

経験則 ( ダウンロード ) を精神 ( ソフト ) して共有した人間は

物質( ハード ) としても経験則 ( ダウンロード ) を保存できないか試み創造されたのが、文字です


ここまで文明が発達した事で、「人間」は「文明人」と認識されます


ここで、精神 ( ソフト )が、どこまで発達したかを考えてみましょう


精神 ( ソフト )は、言葉で経験則 ( ダウンロード ) を共有した時点で

個人の存在を超越しました


「人が社会的動物である」というのは、そういう事を指しています


魂という概念も、そうして創造されたのでしょう


文字によって、それは世代と文化圏も超越しました


そうして

個人の意思ではなく、目的を持った意志 というアプリケーションソフトは

思想と呼ばれるようになり


「刀は武士の魂」というように


魂と思想は同じ意味で語られるようになります


だから


弾圧や争いの中で生まれた

「人の魂を救う」という考え方は、その定義でいうなら

「人間という種全体の利益を護ろうとする意志を絶やさない」という意味になります


人間の魂の科学的定義


貴方はどう思います?




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ