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新たなる報復ウルドメモリー

第二部へのターニング・ポイントです

本棚とテーブルのみが

存在する空間で

想造主は物語を紡いでいたが

ある時、筆は止まった


それは、タナトスが集め

サタンが狩り砕くという

単純で一方的な

報復の物語


そして、その物語は

筆が止まったことにより

紡ぎ終えられた


しかし、想造主が手にしている黒き羽ペンは

未だ、黒いまま


それを見た想造主は

とある懺悔の物語を思い出した


名を明かさず、闇の中から

相手を名指しして

その苦しみを与えることに

悦楽を見いだせし

罪人たちによって


その仮想世界での未来を

狂わされた男の物語を――


「あの時、私は何もしてやれなかったな……

そして、奴らは

私の友でさえも、私の知らぬ間に

嘲笑をしたのだったな……

そうか、そういうことか

この羽ペンが

未だ黒き理由が

分かってしまった……


それゆえに、私は紡がなければならないらしい


そして、今ならば、紡げる……

紡いでやろうじゃないか

彼らを用いてな……」


想造主は、そう呟くと

新たなる意志を込めて

心の中で、その物語の

終局までを思い描くと


止まった筆を動かし始めた


そして、報復の物語は

過去の記憶を取り込んで

事実とは分岐された

パラレルワールドを

描き紡いでゆくだろう


一方的な報復だとしても

描き駆け出された物語は

次の終局へ至るまで

誰も止められはしないのだ――


連日予約投稿はこれで終わります

第二部が書き終わったら、連日予約投稿を再開します


それまでお待ちください

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