無意味
はじめまして。
罹彩と申します。
今回は初執筆ということで右も左もわからずにいます(・ω<)
僕は以前、学校を中退し、いわゆるニートと呼ばれる存在でいた期間があります。
そんな中、ふと小説を書いてみたいと思い、今に至ります。
現在僕はニートではないのですが、ニートだった頃の記憶を手繰り寄せ、より鮮明に書いていきたいと思っています。
今作はフィクションです。
ニートの描写も少しだけフィクションが混ざっています。
それを踏まえて、作品を楽しんでいただけたらなと思っています。
まだ経験も浅く、拙い文章ですがよろしければ読んでください。
朋也はニートだ。
高校は自主退学した。理由は「なんとなく」だ。
学生の頃の俺は勉強とか、努力とか、頑張ることが死ぬほど嫌いだった。
今となっては後悔しているが、まぁ、今言ってももう遅いだろう。
「あ゛ー...眠い」
壁にかかったごく普通の時計は、午後11時を指していた。
朝の5時までゲームやアニメを観て、それから寝るという完全な昼夜逆転生活が身体に染み付いていた。
いつからだろう、家族の起きてない時間が生活の中心になったのは。
いつまでもニートをしていて申し訳ないと思っているからだろうか。
それともただ非難されるのを恐れているだけなのだろうか。
「ビビってんのかなぁ…」
一人でつぶやく。まぁいい。
『ご飯買って食べてください』
添えられた千円札に一瞥をくれる。
千円か…
俺は着替え始めた。
コンビニに行くだけだ、服なんざ適当でイイだろう。
ふと指紋がたくさんついた鏡を見る。
根本が黒くなった金髪
度がキツイ黒縁メガネ
何もない肌に刃物で少し切れ目を入れたような細い目
毛穴が少し黒ずんでいる鼻
荒れている薄い唇
外に出ないので白い肌
一言で表すなら『汚い』
10年前の自分が見たらどう思うだろうか。
泣かれるかな、なんて自笑気味に考える。
「いらっしゃいませー」
コンビニに来た。歩いて250メートル位。近いもんだ。
何を買おうか。
優柔不断が祟って考えこんでしまう。
結局無難な弁当を持ってレジに並ぶ。
「お待たせしましたぁ」
アルバイトだろうか。若い女の子がレジにいた。
…ゲッ
その女性は、中学時代の同級生だった。
最悪。
「温めどうされますか?」
きっと気づいているだろう。
変わり果てた俺を見てどう思うかな
「いいです」
はやくコンビニから出たかった。
「恐れいります。」
お釣りを受け取り足早に店を出る。
中学の知り合いに会うのは、好きじゃなかった。
自分はこんなに立派に頑張ってるんだぞって見せつけられてるきがしたから。
そして自分と比べて自己嫌悪に陥ってしまうから。
もう今日は帰って寝よう。
起きたら記憶喪失になってたらいいのになんて考えながら家のドアに手をかける。
買った弁当を放り出してベッドに潜り込む。
涙がでるのはどうしてだろうか。
死にたい、そんな事を思いながら眠りに落ちる。
夢の中で俺は、笑いながら学校に行っていた。