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花々に心をよせて  作者: 加坂 弓
9/13

空へと届け その無心なる愛情

太陽にあこがれて

その身の軽い時は

太陽を見上げ続けたというのに

回って並んだ続く命に

うなだれていく

姿は暑さなど知らないふりをするのか

背筋を伸ばし足をしっかと踏ん張って

季節の中に「我は有り」と

言わんばかりの存在感

父性のような力強さは

命を抱くと母性へと変わる

こうべをさげて

次の季節には母の上に咲けとばかりに

落ちやすいように命をいだ


その命を無残にも摘み取り

他の命をつなぐ糧ともなるのに

鮮やかな黄を太陽へと向けて

命を宿して次へと優しさをむける

ああ ひまわり

暑さの中に微笑む花

2013/08/20

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