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花々に心をよせて  作者: 加坂 弓
8/13

惑わされてひとひら

ぬくもりの中それは芽吹く

親木一つから分けられた花

人を惑わし懐かしさをもたらす


咲き誇る姿は一枚の絵

咲き並ぶはふるさとの山々

一升瓶がころころと転がっていく


青い空と青いシートの狭間に

笑い声の連なり

盃にひらりと落ちる花びら


作られたものであるのに

もはや欠かすことのできない

春の一幕


誰もがその下でため息をつく

君の名はソメイヨシノ

桜色の花びらが

地面を埋め尽くす頃には

若葉が顔を揃えて夏を待つ


枝を折ることも切ることも

繊細な君には御法度

ただ落ちる花を拾うこと

それだけはせめて許してくれないか


美しさに酔うように

儚さに惑うように

咲く姿に言葉は不安定さをましていく

2013/04/01

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