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国花となれど心狂わす
色は鮮やかに赤黄白など
二色にゆれるは配合のなせる技
されど神の祝福はなく
青の色など夢のまた夢
命を注ぎ 心狂わし
時をどれほど重ねたのか
歌を歌う幼子が
指さす先に咲く春は
幼子がほほ笑む美しさだけの歴史をもってはいない
争いのために赤く染まったと言えば
桜の根元を思わすが
現実の歴史が噂で終わらすことはなく
赤の色は深く深く染まっている
風にゆれるその姿は
幼き子どものように可愛いけれど
子どもが生まれたあの話のように
どこか大人のよう
それは人間が引き起こした
欲望の結果でしょうか
それともただそうあるだけなのでしょうか
赤も黄も白も茶も緑も
元の色を探すのはどうしたいいのかと迷うほど
この庭に合う色を考えて冬を越す
チューリップ
大輪もまたあなたの姿
久しぶりに書きました。花の名前を書かずに表すというのはやはり難しいです。
誤字・脱字なありましたら教えてください。
2012/03/27