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花々に心をよせて  作者: 加坂 弓
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季節外れの花たちへ

季節外れの花たちへ

汝らは咲きたくて季節外れに咲くのか

もしもそうであるのであれば

私は何も言わない

私はただでよう


季節外れの花たちへ

汝らは季節外れに咲くように変えられたのか

もしもそうであるならば

人間の欲望にまみれた

その姿を愛しつくそう


季節外れの花たちへ

汝らは咲きたくなくても季節外れに咲いてしまうのか

もしもそうであるならば

それは地球がもたらす自然の現象か

それならばやはり何も言わない

それならばやはり愛でよう


それとも人がもたらしている環境の変化か

それならばなんとびたらいいのだろう

愛でていつくしむとしても

それはそれまでと何ら変わりはしない

環境を戻していくには

私の力はあまりにも無力だ

しかし しかし

それでも謝るために私は少しでも動こう

それが汝らのためなのだと

そんな偽善にひたらぬよう

気をつけながら

そう汝らは初めの犠牲者

次は私

ならば自分のために動こう


季節外れの花たちへ

季節に咲いて心なごませることも正しいが

私は季節外れの花にも心なごまされているのだ

それでも季節外れの花は悲しい

2011/10/02

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