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その木はひと時絨毯の中にある
たった数日
濃厚な香りを漂わせ
その姿からは不思議なほど
群れて咲くは
野の花に似て
されど似ず
儚さの強さはなく
ただ可憐なだけ
たった数日
絨毯をつくれど
風吹けば跡形もなく
色と名は違えど香りは同じ
金と銀にて
季節の一片を彩る
惑わされ溺れる者が
あるとも知らず
たった数日
その木花は咲く
その香りにて心を惑わせる
香りに溺れ
花にほほ笑む
野にあらずして
庭に植わる
金木犀と銀木犀
読んでいただきありがとうございます。
花の名前はなかなか覚えられません。
知っているものから書いていこうと思っています。