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花々に心をよせて  作者: 加坂 弓
13/13

其に酔い其を拾い其に救わるる

春も冬の終わりごろ

丸みのある花びらを並べて

訪れの香をただよわす

折られても傷がついても

耐えにたえて季節を巡る

鳥の目覚めにつつかれて

夏にたわわに実る緑

命継ぎゆく実なれど

叩かれて揺られて

弱く繋いだ枝から落ちる

落ちずに残った実は

静かに時を待つ

落とされた実は

洗われへたを取られ

穴を開けられ

塩に埋められ仲間ができ

太陽にさらされる

または酒の中だ

夏が強い時には

人を救う

秋には実は静かに落ち

冬には休む

そんなあなたは

春の前に訪れを知らせる使者


21.1.15

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