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花々に心をよせて  作者: 加坂 弓
12/13

知らねば違うと思う姿は朝と夕で色を変える

朝の真白き顔は清楚な姿をしておいて

細き身が折れぬよう立っているのに

愛しきものに会ったのか

頬が赤く染まっている

少しうなだれがちな顔が

初々しい少女のよう

それがだんだん

耳も目元も額もと

赤さをましていくさまは

おとなしさを捨て

うぶなおもてを変えて

艶やかな酔い姿となる


夕日に照らされて赤くなったと

嘘も通らない

昼餉ひるげにはもう

頬を染めていたくせに

飲んで潰れたその姿

恥ずかしそうに閉じたって

真っ赤な顔は変わらない


真昼間から飲みすぎだよと

あきれた声もかけたくなくなる

酔芙蓉すいふよう

白から赤へ色を変える

幸福色の花

2016/11/23

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