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花々に心をよせて  作者: 加坂 弓
11/13

白き面に甘い香りを

冬の終わりに赤い蕾が膨らむ

濃い緑が雪に映えるのに

早春の白い花はささやかで

甘い香りをほのかに漂わせるだけ

春の訪れを知らせるのに

人はあまりに無関心で

ふと気づいたときには

香りはあふれて

花は来年へと消えている

春よ春よと呼ぶ人の

そばには咲かぬ

沈丁花

歌われた蕾は雪に濡れずにいたか

咲いた花からはあふれた香りが

あたりに満ちていく

恥ずかしがり屋のお便り屋さん

人々が春を楽しみ始めたら

また来年

冬の後にその香りに会いましょう

2016/03/02

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