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花々に心をよせて  作者: 加坂 弓
10/13

甘き蜜に誘われる 色の花

赤く 白く 混じらせて

その開花を太陽にゆだねて

いまだ咲かずの(つぼみ)

影にひそんだまま


開いた花びらは

葉の色を覆い隠していく

もぎ取りて

甘き蜜を求めるのは

何も虫だけの特権ではないだろう


来年もまた春の真っただ中で

咲き誇って匂わずにあれと

つみとった花は

とてもやわで

風に(たわむ)れていた

柔らかさではなくなってしまう


ただその色を春の中にふりまいて

夏へのバトンを作り上げようとする

そんな深いあか

紫へと変わろうとしているのか


落ちるな まだ まだ

夏は来ない まだ まだ

だから 咲いていて ツツジ

春が早足で行くことを

望んではいないのだから

2014/05/08


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