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心の動き  作者: 心曖空 shiara
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改札の外には、まばらに人の姿があった。

見慣れた場所なのに、今日はやけに空気が重かった。


少し先に、後ろ姿が見えた。

一瞬ためらって、それでも声をかけた。


「……ちょっといい?」


呼び止められて、相手は少し足を止めた。

振り返るまでのほんの短い間が、妙に長く感じた。


「なんで関係を切ろうと思ったのかだけ、聞いてもいい?」


短い沈黙のあと、相手はゆっくり理由を話してくれた。


重かったこと。

連絡が多かったこと。

そして、少し疲れてしまったこと。


「そっか。」


小さくうなずく。


「教えてくれてありがとう。

正直、自分でも好きな気持ちが大きすぎて、押し付けすぎてたのかも。」


改札を通る人たちの足音が、間を埋めるみたいに流れていく。


「気づけてよかった。」


少し視線を落としてから、続けた。


「形は変わるのかもしれないけど、

また、ときどき話せる距離にいられたら、それだけでうれしい。」


相手は少しだけ何か言いかけたようにも見えたけれど、

結局、表情の意味はよく分からなかった。


向こうへ歩いていく背中を見送りながら、

さっきの表情の意味を、まだうまくつかめずにいた。



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