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第14話 決断の時
交渉6日目、決定的な瞬間が訪れた。
ランベルト将軍が最後の抵抗を見せた。
「我がレガリア騎士団は遺跡を自力で制圧できる!」
セレストはためらわずに答えた。
「できますでしょう。ですが、その犠牲は?防衛魔法の詳細な分析によれば、少なくとも300の命が失われます。将軍、その責任を負えますか?それとも、協力して無血で知識を得る道を選びますか?」
沈黙が広がった。
ランベルト将軍の顔に葛藤が浮かぶ。
彼は武人だが、無駄な犠牲を望んではいなかった。
「……共同研究機関の指揮権は?」
彼が低い声で問うた。
「三国から同数の代表からなる運営委員会が決定します」
セレストは事前に準備した組織図を示した。
「重要な決定は全会一致で。これならどの国も不当に支配される心配はありません」
ミラベル外相がゆっくりと頷いた。
「……興味深い提案です。ヴァルドラントとして検討する価値はあります」




