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第12話 会議初日
三国の代表団が一堂に会した。
レガリアの重装備の騎士たち、ヴァルドラントの華やかな外交官たち、そしてオルテニアの実務的な官僚たち。
異なる文化が一つの場に集まった。
開会の挨拶でセレストは立ち上がった。
「諸侯、将軍、賢明なる代表の皆様」
彼女の声は静かだが、広間の隅々まで響いた。
「私たちは今日、ニつの道の分岐点に立っています。一つは血で染まる争いの道、もう一つは共に繁栄する知恵の道です」
彼女は地図を示した。
「竜の巣遺跡への安全な陸路はオルテニアが支配しています。しかし、私たちはこの利点を独占するつもりはありません。代わりに、三国共同の研究機関を提案します」
ランベルト将軍が冷笑した。
「通行権を餌に私たちを従わせようというのか?」
「従わせるのではなく、協力を呼びかけています」
セレストは冷静に答えた。
「私たちは既に予備調査を終えています。遺跡にはまだ活性化した防衛魔法が残っており、無謀な侵入は数百人の犠牲を生むでしょう」
彼女は羊皮紙の束を広げた。
「こちらが分析報告書です。共有します」




