28.今度こそ回ります。
「生徒会企画……に行きたいところだけど。お腹空かない?」
月飛くんも気を取り直して、私たちは生徒会企画に向かう前にお腹を満たすことにした。
「ん-、どこがある?」
「……あの。クレープ、ってところ……気になります」
「あ、いいじゃん行こ行こ」
中等部2年B組のクレープ屋さんに行くことになり、私たちはそこに向かった。
「おー、結構空いてる。みんな生徒会企画に向かってるのかな」
「そうですね。ラッキーです」
落ち着いた風に月飛くんは言うけれど、彼の目はキラキラ輝いてるし、早く食べたいというように体はうずうず落ち着かない。
それが微笑ましくて、私は思わず口角を上げた。
「じゃ、早く行こっか」
「はいっ」
月飛くんの声は弾んでいて、私の口角はまた上がった。
「はむっ、ん~♡」
「んぐっ」
月飛くんはベリーベリーベリースペシャルを注文して、私は抹茶チョコを注文した。
そして今食べているんですけれども。月飛くんの美味しそうに食べる様子が小動物みたいに可愛すぎてクレープが喉に詰まりました。
「んげほっ、げほっ」
「んみゃっ、だ、大丈夫ですか、碧音さん⁉」
慌てたように月飛くんが心配してくれて、私はふーと息を吐き言う。
「だ、大丈夫……ちょっと喉に詰まっただけ」
「そう、ですか? ならよかった」
ほっと息をついて、月飛くんはまたクレープを食べ始めた。
……あれ。
「月飛くん、ちょっとこっち向いて?」
「はぐっ、……ふにゃ? ひゃい」
「……もー、やっぱりついてる」
月飛くんの柔らかそうなほっぺに、白い生クリームがちょんとついている。
それに気づいて、私は指で生クリームを取り、ぺろっと舐めた。
「ん、美味しい」
「……っ……⁉」
なぜか月飛くんが顔をクレープの苺よりも真っ赤にしていたのは気になったけれど、私はあまり気にせずにクレープを食べ進めていった。
……後からどれだけ私が恥ずかしいことをしていたことに気づいて、悶えたのは言うまでもない。
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