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「職人」とスローセックス

「職人」


これは僕が小学生の頃に、友達からつけられたあだ名です。


どんな匠の技を持つ職人だったのか?


それは濡れたエロ本のページを、1枚1枚美しくめくることが出来るという職人です。


雨風にさらされびちゃびちゃに濡れたエロ本のページをめくるのが、僕は尋常なく上手かったために、友人たちから尊敬の念を込められてつけられたあだ名です。


つまり僕は河原などに落ちているエロ本を見つけると、喜んでしゃがんでじっくりと鑑賞するような、スケベな小学生でした。


最近は全く見かけなくなりさみしい限りですが、僕が子供の頃は河原や公園などによくエロ本が落ちていました。


普通小学生位の男の子はそういうエロ本を見つけると、友達と傘や棒で突っついてページがめくらたら

「ワー!!」

と叫びながら逃げて、また戻ってきて棒で突っつくという反復行動を繰り返します。


積極的にエロ本を鑑賞するのは忍びないけど、綺麗なお姉さんのおっぱいはじっくり見てみたい。


このような心の葛藤は、男の子なら誰しも経験したことがあるはずです。


でも小学生時代の僕は違っていました。

「そんなくだらねえプライドなんて、全部捨てちまえ!」

(不良マンガの主人公風)

という猛者でした。


なので僕は逃げて行く友人たちを尻目に、どっしりと腰を据え、1ページ1ページ丁寧に剥がしながら

綺麗なお姉さんたちの美しいおっぱいやお尻を、想い存分に鑑賞するような素直な小学生でした。


その手つきがあまりにも優雅で芸術的だったのでしょうね。

いつしか僕は

「エロ本職人」

という名誉あるあだ名で呼ばれるようになりました。


調子に乗って落っこちていたエロ本を学校まで持って行って、皆に見せてあげたりもしていました。


そんなわけで僕は、ご多分に漏れずクラス中の女子から変態扱いを受けていました。


その後、人生なんやかんやあって幾年月。

すっかりナイスなミドルとなった今現在、僕はスローセックスのメソッドで女性を官能させることに、勤しんでおります。


自分なりには、間違っていない人生だと自負しています。

なぜなら小さい頃から異常に突出していたその女性に対する好奇心が、痴漢行為や盗撮といった人様に迷惑をかけるような行動に繋がらなかったからです。


女性に対する飽くなき好奇心が

女性を官能させ喜ばせてたいという気持ちに進化しました。


それではなぜ女性に性的なご奉仕することに、己の喜びを見出せたのか。


僕はそこにオキシトシンというホルモンが関係していると、考えています。


オキシトシンとは三大幸せホルモンの一つで、利他的な行動を行った時に分泌する神経伝達物質です。


突然ですが、ここ近年のNHKって結構攻めた内容の番組を制作していますよね。


性についてシリーズ番組を作って放送してしまうのですから、これはテレビ業界では今までなかったことだと思います。


僕は先日、偶然Eテレの

「はなしちゃお!」

という性教育番組の見ました。


この番組は性の様々なテーマについて、思いもよらぬ“学問”を切り口に楽しく深掘り、みんなで話しちゃおうという、教養エンターテインメント番組です。

(Eテレのホームページから一部抜粋)

こういう内容の番組は僕のようなセックスを探求する者にとって、とても参考になり嬉しい番組です。

世間的にも性に対して、真面目に向き合うという風潮もなってきたのかと、感じました。


しかもこの番組、NHKの女性ディレクターの方々を中心に

「性をテーマにした番組を作りたい」

という声から誕生したのだそうです。


僕が見た回は

「“気持ちいい”を科学する」

というテーマでした。


キスやハグ、そしてセックスなどのスキンシップで、「気持ちいい~」と感じる時、人の体の中では一体何が起きているのか?

体と脳の関係について詳しい岡山大学教授の坂本浩隆さんという先生が解説してくれるという内容でした。


その中で僕がびっくりしたのが

「オキシトシンが最も多く出る触れ方は、大体1秒間に5センチくらい動く速さ。」

という内容です。


これ、アダム先生がスローセックスのセミナーでおっしゃっていたことと、一緒だ!と。


坂本さんによると

いろんな刺激が皮膚から入ってくると、脳にそれが伝わって来て

そこでいろんなホルモンというものが脳の中に出てくることによって、その刺激が気持ちいいということを脳が感じているそうです。


人は、肌を触れ合ったとき…脳の中で、ドーパミンやオキシトシンなどのホルモンが出ます。

これらのホルモンによって、脳が気持ちいいと認識します。


オキシトシンについては

桜美林大学教授の山口創さんという先生も解説してくれていました。


「人が生まれて、最初に母親に抱っこをされてオキシトシンが分泌されます。

そのオキシトシンの気持ちよさが、(人の)最初の気持ちよさのひとつ。

母親とのオキシトシンの気持ちよさが、生涯ずっと残るっているとも考えられています。

ですから、ふれあいのオキシトシンの気持ちよさを、常に、大人になっても求めてると言っていいと思いますね。」


具体的には、手の肘のあたりから甲にかけて、1・2・3・4・5…。

このくらいゆっくりした速さで優しく愛撫すると、一番オキシトシンが出ると言及されていました。


アダム先生がスローセックスの最初のメソッドとして提唱しているアダムタッチには、このような科学的根拠もあったのですね。

このことを知った時は点と点がつながった感じがして、ちょっと感動してしまいました。


女性がオーガズムに達するために重要な条件として

まずリラックスすること。

そして性的に興奮することです。


この二つが揃っていなければ女性をオーガズムに導くことは出来ないのですが、アダムタッチにはこの両方の条件を兼ね揃えていると、考えられます。


ドーパミンは“快感ホルモン”と言われているのに対して、オキシトシンが“愛情ホルモン”と言われています。


アダムタッチの最初のメソッドは、女性にうつ伏せに寝てもらって背中への愛撫から始まります。


お肌を撫でる時の滑らかさを促進させるために、ベビーパウダーを背中にまんべんなくふりかけ

パームタッチという、手のひらでマッサージするような愛撫からスタートしていきます。

この時に得られる効果が「リラックス」です。


ヨガの瞑想音楽やChillミュージックを小さな音量で流すのも、女性がリラックスしやすいです。

このパームタッチの段階ではおしゃべりしても大丈夫なので、低い声でゆっくりと話しかけ

女性に安心感を与えましょう。


そして次のステップは、アダムタッチです。

ここからはおしゃべりするのは止めて、女性にアダムタッチの感触だけに没頭してもらいましょう。


背中全体をパームタッチで5周したら、指先だけのアダムタッチに切り替えます。

5本の指先だけを女性の背中の表面にあてがい、触れるか触れないかぐらいの微細なタッチ圧で、ゆっくりと撫で回していきます。


アダム先生のスローセックス哲学の中に

女性は水の属性

男性は火の属性

という考え方があります。


すぐに熱くなって頂点を迎え、すぐに冷めていく男性に対して

女性は性的に愛撫されると、水のように徐々にその興奮度が上がっていきます。

そして冷えていく課程も徐々に興奮度が下がっていきます。


この特徴を知っておくと、女性を官能に誘う上でとても参考になるはずです。

アダルトビデオのように、性感帯を少し愛撫しただけで最初から上半身をのけ反るように官能できる女性って、ほとんどいないのではないかと思います。


指先でのアダムタッチは背中から始まり、脇腹や腕、肩や胸元を経て少しずつそけい部、つまり女性の脚の付け根部分へと進んでいきます。

そしてたっぷりと時間をかけて、小陰唇へのアダムタッチ。

背中へのパームタッチかここまで、少なくとも60分ぐらいかかります。

この時に得られるのが「性的な興奮」です。


その間、水の属性である女性の興奮度を徐々に上がっていきます。

そしてそのピークに達した瞬間を見計らって、おもむろにクンニリングスを行えば絶大な効果が得られます。


クリトリスに舌の表面をあてがい左右にゆっくりと動かすだけで

女性は下半身をガクガクと痙攣させながら、オーガズムに達してくれます。


アダムタッチで女性を優しく愛撫する時

「エロ本の職人」として研鑽を重ねたその指先の器用さが、数十年の時を経て今、開花したと言っても過言ではないはずです。


性に対する好奇心が強すぎる故、歳を重ねる内にその方向性が人様に迷惑をかける行為に及び可能性もあったのですが

僕は女性を喜ばせるという方向に向いて、すくすくと育って来て本当によかったと思います。


前半にも書いたのですが

オキシトシンという幸せホルモンは利他的な行為(他の人の利益になる行為)を行った時に、分泌されるということが実証されています。


例えばマッサージでいうと、受ける側よりも施術している人の方がオキシトシンの分泌量が多い、という現象も起こるそうです。


アダムタッチを実践して女性を喜ばせることで、僕自身の脳内でもオキシトシンもドバーッと分泌していたのです。

それは得も言われぬ幸福感をもたらします。


話は変わるのですが僕は若い頃、乱交パーティーに参加していました。それはふくよかな体型の女性が集まるというぽっちゃり乱交パーティーでした。


10年ぐらい前は、そういうぽちゃ専のエッチなパーティーサークルが都内だけでも10カ所以上あり、僕はすっかりハマってしまい、毎週末どこかしからのシティホテルのスイートルームで開催されているパーティーに参加していました。


その時、僕は女性を官能させ喜ばせることに目覚めたのです。

女性が官能する姿というのは、なんと美しいのだろうと。


そんな時に諸先輩方から女性を愛撫して喜ばせる方法をたくさん教えてもらいました。

皆でテクニックを惜しみなく教え合うという、とても健全で発展的なサークル活動です。


特にクンニすることでオーガズムに達してもらうことが、大好きになりました。


クンニさせてもらった女性たちは、僕の舌がどんな動きをしているか分からないぐらい気持ちがいいと褒めてくれるので、ますますクンニにのめり込んでいきました。


ある女性は

「貴方の舌は他の男性よりも動きが細かいし、早く動かせている」

と言ってくれて

「レレレ隊長」

というあだ名をつけてくれました。

そのグループでは他にも

「笑う生殖器」

という通り名で呼ばれていました。


ここで余談になるのですが、乱交パーティーっていいものですよ。

それは官能的なめくるめく世界が広がっています。


「はじめまして~」

と挨拶し合った初対面の男女が、15分後にはもうセックスしているのですから。


その頃の僕はウブだったので、男女というのは知り合ってから数回デートを重ね、女性がこの人なら体を許せるとなって、初めてセックス出来るものだと考えていました。


だからこの分かりやす過ぎる状況にはびっくりしましたし、女性ってなんてエロいんだろうと興奮したのを覚えています。


でも考えてみたら集まってくる目的は男女ともに皆同じなわけですから、わずらわしい時間なんて要らないですよね。


ほとんどの乱交パーティーは一晩中開催されていました。

夕方18時ぐらいから集まり始めて20時ぐらいに佳境に入り、休憩を挟みながら5~6人の女性と朝までセックスするという流れです。


もちろん夜中のセックスも最高ですが、僕は特に朝7時から行う〆のセックスが一番気持ちよかったです。


毎回なみさんというぽっちゃり女性と、朝一のセックスをしていました。


朝日の差しこむプレイルームでのセックスって、清々しい気分になれる爽やかなセックスになるんですよ。


その後、解散となったら僕はホテル内の喫茶店でモーニングコーヒーの飲みながら、一人で反省会を開くのですが、その乱交パーティーの余韻に浸るひと時が、最高に幸せでした。


その頃から自分が女性を愛撫することで官能さしているその姿を目の当たりにすると、なぜか自分も気持ちよくなってしまっていたのですが

アダム先生に出会う前は、この現象は僕が特異体質だからだと考えていました。


アンアンとあえぎ声をあげながら感じている女性を見ると、ぼくも愛撫しながらほわーんとした良い気分になってしまいます。


女性ってとても神秘的な存在だから、快感を感じている時に何かエクスタシーのオーラというか波動というか、電波のようなものを宇宙に向けて発信しているんだと思います。


その電波のようなものを、ぼくはアンテナでキャッチしてしまっているみたいです。


前回の投稿にも書いたえりさんというぽっちゃり女性とセックスした時も、僕のクンニでオーガズムに達してくれた瞬間

ビビビっと、僕の脳内にも電流のようなものが流れてくる感覚を感じました。


そのとても心地よいその感覚を、僕は愛撫のおすそ分けって呼んでいます。

これはオキシトシンがいっぱい分泌していたからなのですね。

だから僕がスローセックスを実践することが、こんなにも大好きなんです。

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