表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

春のそよ風が運んでくれる、私の愛おし人。

作者: 七瀬






桜が満開で、花びらが優しい風にヒラヒラと舞いながら

散っている。

そんな春の日に、私は“大事な出逢いをした。”

彼は春風に髪をなびかせて、私の横を通り過ぎていく。




・・・もう何度目になるのだろう?

彼は私の横を通り過ぎていくのに、私の事を何も知らない!

私はこんなに貴方の事が好きなのにな。

いつになったら? 私の事を知ってもらえるのだろう?



『おーい! 杉野、コッチコッチ!』

『えぇ!?』

『“昔から俺の友達の杉野陽太!”』

『・・・あぁ、杉野です。』

『桜木、桜木千優です!』

『あぁ、よくあの公園の桜道で会う女の子だよね?』

『えぇ!? 覚えてくれてたんだ?』

『勿論! 何回も会うから、これは偶然じゃないなってずっと想って

たんだよね。』

『私も同じように想ってたよ。』

『・・・な、なんだよ? 二人共知り合いか?』

『い、いや? 喋ったのは今日が初めてだよね?』

『うん!』





・・・まさか? 最近仲良くなった男友達の友達が彼だったなんて?

元々、仲良くなった男性は顔は知ってたけど? あんまり話した事が

なかったの、向こうから話しかけられた時! この男性とは話が合う

なと思ってたんだよね。

それがまさか? “私の大好きな彼と仲が良いなんて偶然にもほどがあるわ。” 

これは、“ラッキーとしか言えない!”

神様は私を見捨てなかった!

私はやっと彼と初めて話ができたの。

こんなに最高な日なんてでしょ! 今までの人生の中で今日が一番最高の日よ!

【神様、ありがとう!】






・・・まあこれがキッカケで、私達3人はよく会うようになった!

私が彼を見る目が違うとよくもう一人の男友達に言われるけど?

私にはよく分からないの!

同じように二人の男性を見てると想っているし。

特別扱いをしているつもりはない!



それなのに、男友達には何故? “私の気持ちが分かるのかな?”



『“いつから?”』

『えぇ!? 何が?』

『いつから、陽太の事が好きだったの?』

『・・・な、なんで分かったの?』

『分かるよ、よく、陽太の事見てるし。』

『でも陸の事も、ちゃんと見てるよ!』

『“まだ気づかないの?”』

『えぇ!?』

『“見かたが違うんだよ!”』

『見かた?』

『“俺を見てる時は友達、陽太を見る時は目がハートマークなんだよ!”』

『・・・そ、そんなはずないでしょ! まさか、本当にそうなの?』

『“女の子が好きな男を見てる時の目って? あんな目をするんだよな。”』

『・・・な、なんか恥ずかしい、』

『でもさ、上手くいくといいよな!』

『ありがとう。』

『なんでお礼を言うんだよ、まだなんもしてねーし!』

『“これからしてくれるんでしょ? だから先にありがとうって言ったのよ!”』

『バーカ! 上手くいってからお礼を言えよ!』

『・・・うん、そうだね。』

『・・・あぁ!』








それから3ヶ月後、男友達のおかげもあり私と陽太君は付き合える

事になったの。

でも同時に、陸とは連絡が取れなくなったわ!

私と陽太君は、陸を心配して“彼が一人暮らしする部屋に行く事にしたの!”

そこで見たモノは、壮絶なモノだった。

部屋の鍵がないから、管理人さんに詳しく説明して鍵を借りて彼の部屋に。




・・・鍵を入れドアを開けると? 異臭がしたの!

部屋は散らかっており、カーテンも閉まったまま、部屋にあるゴミを

踏みながら恐る恐る二人で部屋の中に入ると?

陸は首を吊って死んでいたわ。

私は思わず悲鳴を上げて、陽太君が私の顔を覆うように強く抱きしめ、

“目を瞑って何も見るな”と陽太君が私そう言ったの。




私はそれ以上見ていなけど? テーブルの上には遺書のようなモノが

書かれた紙が置いており、もう一つは私に陸が書いてくれた封筒が置かれていた

らしいの。

陽太君は何も言わなかったけど? 陽太君にも置手紙のようなものが

書かれていたらしいのよ。

なんて書かれていたのか? 

陽太君は私に何も話してはくれなかったけど......。




・・・後から陽太君に陸が書いた私宛の手紙を受け取ったわ。

そこに書かれていたモノとは?




正直、私は陸の気持ちを何も知らなかった。

彼の気持ちを知っていたら? こうはならなかったのだろうという

内容だったの。

“彼は私の事が私が彼を知るもっと前から好きだったと書かれていたの!”

だから私を陽太君に取られた時に、“彼は死ぬ事を覚悟したとも......。”

そんなに弱い人間だったなんて、私は陸の事! 何にも知らなかったわ。




・・・これをきっかけに、“私と陽太君は別れてしまった。”

“私にとって、陽太君と陸のどちらが愛おし人だったのか?”

もう、この時の私には分からなくなってしまっていたわ。


最後まで読んでいただいてありがとうございます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ