6話 天使に訊く2
6話 天使に訊く2
・タケルは質問を続けた。
「マルチーズちゃん、
もう一つ疑問があるんだけど、
悪魔と戦う時って、
誰かサポートしてくれる人、
いるの??
通常装備されている力の、
使い方とか、
何も分からないし、
急に悪魔に出くわしたら、
俺、最悪○ぬのかも知れないし、
○○班みたいな、
リーダーがいないと、
使いものにならないことに、
なっちゃうよ。
俺にもリーダーとか仲間とか、
いるんだよね?」
タケルはかなり切実な目で、
マルチーズに訴えた。
マルチーズは、
「それは大丈夫だよ。
タケル君のリーダーは、
名刺を渡した小暮犀太で、
彼けっこう義理堅い、
性格してるから。
彼は火の力で、
悪魔を祓うんだけど、
基本的に上昇する性質が、
火には有るし、
火とは言わば車のエンジン、
のようなものだし、
火は〈天上のlogos〉へと、
対象者を追い詰める、
主役級の非常に偉大なもの★
通常装備の力については、
犀太からいろいろ訊いたら、
使えるようになると、
思うよ☆」
と穏やかな口調で、
ゆるーく受け応えした。
タケルは考えた。
(……火が、
悪魔払いの力になる)
考えようによっては、
火とはずっと、
悪いものや怖いことを、
力で解決してきた、
正義の味方のような要素だ……、
スポーツとかは、
自分の肉体を車のエンジン、
のように使い、
勝利を得る為に俊敏に動かす、
力と言うか、
狩猟民族のような、
昔は生きる為に使われた、
力だ……。
タケルは、
「火が悪魔払いの力、
なんだ。
じゃあもう一つ質問、
明日小暮犀太に、
会えますか?」
と不安に思ったことを、
口にした。
マルチーズは、
「犀太はタケル君より、
ウラヌスリターンの仲間と、
思念波でのやり取りが、
頻繁に出来るから、
タケル君がどこにいて、
何をしているかとか、
GPS携帯より詳しく、
熟知していると思う☆
彼は言わば、
現代の霊能者でエスパー、
みたいなものだから。
そこは安心していいよ♪」
(小暮犀太って、
そんなこと出来るんだ……)
タケルはマルチーズに、
小暮犀太の特殊能力について、
聴き、改めて自分が、
もう逃れようのない程、
不思議な世界に、
行き着いてしまったことを、
知り、
(とりあえず今日も、
学校行くしかないな……)
と思い直した。
タケルはもう一度、
マルチーズと向き合い、
彼女に礼を言って、
別れようとしたがその時には、
彼女は跡形もなく忽然と、
自室のスペースから、
消失していた。
(……不思議だな)
もしかしたら俺は、
今まで幻覚を見ていたのでは、
ないか?、
と感じつつタケルは今日も、
朝食を食べ、
電車で専門学校まで移動、
したのだった。
…………(続く)