心中
趣味程度なので暖かい目で見てください
僕(斎藤和樹)は先生からの暴力にあっている。今の時代に体罰なんて本当かと思われるだろう。しかし、本当のことである。僕は痛みに耐えながらも我慢して登校していたがある日顔をグウで殴られたときに気絶してしまった。もうその記憶などないが目が覚めたら大学病院の一室にいた。
「和樹!」
「あぁ、・・母さん」
「あなたが急に気絶したって聞いて飛んで来たらこんなにも傷だらけ。何があったの?」
「ああ、何でもないよ」
「何言ってるの斎藤君」
和樹の母と一緒にいたのは学級委員の高橋撫子だ。
「お儀母様、斎藤君が話さなさそうなので私が代わりにせつめいさせていただきます。
まず斎藤君は生徒指導の小林猛先生に何度も暴行を受けていました。今までは腕や腹だけでしたが今回は顔面を思い切り殴られてしまいました。それで気絶していて、たくさんの怪我があるんです。」
「何てことなの。どうして和樹は相談してくれなかったの」
「だって心配かけちゃうじゃん。仕事に集中してもらいたいし」
「仕事よりも子供のことの方が大事に決まってるじゃない」
「ごめn、いた/。。。」
「今は安静にしておいて。あと学校はやめましょう。」
「そうするよ。どうせ教育委員会の処分は謹慎処分だけだろうから」
僕たちは次の日に学校に向かった。教室に入ったとたんクラスメイト達に心配され、いろいろあったがしばらくして校長がやってきた。
「和樹君、この度は本当に悪かった。この通りだ。そしてお願いがあるのだが、」
「何でしょう」
「このことはメディアに流さないでいただきたい。これからの学園の評判が下がり運営できなくなってしまう」
「はぁ。校長先生。いや、くそハゲ。あんたの脳みそは腐ってるんか。ああ?僕のこの姿を見てよくそんなことが言えるな。お前らみんなもそうだ。僕はみんなの前で体罰を食らっていたのに誰も報告もしない。なのにこれほどになってやっと心配。今更だよこの幸せ者が」
「なんで俺らまで言われなきゃいけねえんだよ」
「当たり前だろ、人が気絶するまで放っておく人間に心配されても何の癒しにもならないわ。」
「これほどまでになってしまったのは申し訳ない。だが、わが校のためを思ってくれ、頼む」
「お前も懲りないな、くそハゲ。何がわが校だよ、ていうかそろそろじゃないか。おい今日限り縁を切るの担任、テレビをつけてくれ。」
「は、はい」
「僕が凶変してしまっているのが怖いのかすぐに従った。」
『次のニュースです。昨日○○高校で男子生徒を殴り、気絶させるという事件が起こりました。被害者の男子高校生がインタビューに応じました。「僕は以前から体罰を受けていました。生徒指導の先生は僕を見るだけでイライラすると言って殴ってきます。どうせ明日学校に行ったら校長にメディアには言わないでくれとか言ってるでしょう。こんなことされておいて報告しないわけないでしょう」』
「ううわああああああああああああ、なんてことだ。なんてことをしてくれたんだ、」
「僕の体と一生消えない傷を負った僕より苦しいものなんてないはずですよ。よく言えますね。僕は今日限りでおさらばするのであとは皆さんでマスコミを抑えてくださいね」
僕はそういうと車いすを押して帰った。まあ高校の評判はがた落ち、あの生徒指導の先生は暴行罪で起訴、僕は1,500万の慰謝料を請求した。
正直これだけじゃすっきりしなかった。先生が刑務所内にいるときに僕は面会しに行った。本当は会いたくないが、今までのイライラをぶちまけたかったからしょうがなくいった。面会室に行くと元教師の人間がいた。見た目は変わらないようだが、少しやせてしまっているかのように見えた。
「さ、斎藤。」
少しばかりの沈黙の後に申し訳なさそうにしゃべりした。
「今回のことは申し訳なかった。この通りだ」
「なんで謝るんですか、お前は僕の人生を大いに狂わせた。決して許すわけもない、ただ、一つだけアドバイスするなら、お前は刑務所を出ても世間の目から罵倒を浴び、そして職に就くことも難しいだろう。そうなったらどうすればいいか教える。また殴ればいい。そしたらまた一日三食、仕事、寝床付きだ。そうすれば社会の目を気にせずに生活ができるぞ」
と言い、僕は刑務所を後にした。
レビューとかお願いします。また書くかもしれませんので