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第74話  10階層最奥?

誤字報告いつもありがとうございます。

 SIDE:ルビー王女殿下


 気分の良くない話… それは一体どういう事なのかしら? とりあえず馬車から降りてパイロープ子爵の話を聞かなければいけないという事?


「実はパイロープ子爵なんですが、どうやら此度の援軍の報告書を持たされた使者だったらしいのですけど… 帝都に到着し、皇帝陛下に親書を渡したにもかかわらずゲッキョウダンジョンに向かわないで帝都で戯れていたとの事です」

「戯れていた? 一体何をしていたというの?」

「パイロープ子爵が出てきた先… どうやら色街のようで… どうやらそこで飲酒をしていたらしいのです」

「ああ… なるほど、他国に来たからといって気が抜けたという事かしら? まぁいいわ、わたくし達も皇帝陛下にご挨拶したらすぐにゲッキョウダンジョンに向かう予定ですから、パイロープ子爵もすぐに向かうよう伝えなさい。後、お父様へは報告するからとも」

「はっ!」


 護衛騎士がパイロープ子爵の元へ行き、わたくしの言葉を伝えているようね。しかし飲んで色街ですか… こんな所で我が国の恥として名を売るつもりでもあったんでしょうかね。


「とりあえずわたくし達は城に急ぎますよ、あのような者を相手にする時間など無いのですから」

「承知いたしました」


 パイロープ子爵を置いて馬車は動き出す、子爵もどうやら城に向かうようで歩いている姿が見えますが… そんな色街で遊ぶような殿方をこの馬車に乗せるなんて事はあり得ないわ、せいぜい自分の足を使って移動しなさいな。



 しばらく進むと城門に辿り着く、先触れに出していた護衛もその場で待機していたため間もなく合流。皇城に仕えているであろう衛兵の案内で城内に入る事となった。

 しかし城内とはいえ城門からはそれなりに距離があるため、いまだ馬車での移動は続いている… このお城、随分と古い時代に建造されたものだと推察できますが維持の手が行き届いているようですね… 古く見えるのに特に傷んでいる様子は見当たらない、何か維持するための技でもあるのでしょうかね?


 建造物を眺めながら考え事をしていると、どうやら馬車乗り場に到着したみたいですね。いよいよ帝国皇帝の居城に… なんだか緊張してきましたわね。


「あらルビー殿下、お久しぶり… というほど時間は経っていないかな?」

「あらあら、これはヒスイ殿下ではありませんか。わざわざわたくしを迎えに来てくださったのですか?」

「そうよ、さぁこちらへ… すぐに陛下がお会い下さるわ」


 なんと、どういう事でしょうか。まさかのヒスイ殿下が迎えに来るなんて、いくらわたくしが… 他国の王女が来訪したからといってもわざわざ皇女が出迎えに来る事ではないですわよね? 何か企んでいるのかしら… そういえばヒスイ殿下はショウに帝国に来るよう声をかけていたわね、まぁ何をしようと阻止するだけですが。

 しかし到着後すぐに皇帝陛下と謁見ができるというのもおかしな話、この辺も気にして見ていかないといけないわね。


 ヒスイ殿下に案内される事十数分、どうやら謁見の間では無く違う部屋に案内されたようね。これは公式の挨拶にはしないという事でしょうか? まぁ他国の城では勝手が分からないのでとりあえず従って進みますが、わたくし達はただ挨拶に来ただけ… 王家の者が挨拶もしないでダンジョンに向かうという事は礼を失すると思ったからこその行動ですので細かい事は外務を担当しているものにでも任せてしまいましょう。


 案内されるがまま、通された部屋に入る。


「ようこそ我が城へ、ルビー王女殿下よ」


 おや? この方が帝国の皇帝陛下ですわよね? これはどう見てもショウの面影というか、顔がよく似ていらっしゃいますね。そういえばヒスイ殿下もショウに対して何やら気安い感じで声をかけていましたが、これが原因だったというわけですか? いや、まずは挨拶を返しましょう。


「突然の訪問失礼いたしました。アズライト王国が王女、ルビーと申します。わたくしも結界師としてゲッキョウダンジョンに向かう途中でありましたが、まずはご挨拶をと」

「そうであったか、此度の援軍要請を受けてもらった事を感謝する。しかし王女が自らダンジョンで戦うという事か?」

「はい。先にダンジョンに向かっている結界師ショウの弟子として、その技術を学んでおります。しかしまだその訓練を受けた者がわたくしだけとなっておりますので、少しでも間引きの数が増やせればとやってまいりました」

「そうか。確かにダンジョン内での戦闘は、軍を送り込めば済むという問題ではないからな。狭い上に非常に防御力の高い魔物が徘徊しておる… 攻撃力が非常に高いと噂される結界師が増えるとなれば我が国にとっては否は無い。

 ちょうど我らもこれからゲッキョウダンジョンに向かい、援軍としてやってきた結界師殿に挨拶をする予定だが… よければ共に向かわないか?」

「はい、もちろんお受けいたします」


 んん? これだけ顔が似ているというのに『結界師殿』と呼ぶのですか… どういう事なのかしら?






 SIDE:ショウ


 はい、やってきました10階層の最奥と思われる場所! 通常の階層であれば次の階層に進む階段がフロア内にあるんだけど、ボスがいる場合に限り扉付きの部屋を経由しなければ先に進めなくなっているダンジョンあるある…

 今丁度目の前には大きな扉がある… つまりこの先にはボスがいる可能性が特大という事だね! そして更に先には転移陣があるという可能性も!


「さて、準備は良い? 恐らくこの階層に出て来ていた羽虫の上位種か、道中に出て来ていた魔物達の総集編になると思われるわ」

「そうですね、地上を這う魔物に飛び跳ねる魔物、その上で飛ぶ魔物がいましたから結構面倒な戦いになるかもしれません」

「とりあえずボス部屋の情報は何一つ無いから仕方がないわね。流れとしては動きの非常に速かった黒光りする魔物が最初に接敵すると思うわ、何匹いるかは分からないけど速攻で潰さないと羽虫の液体攻撃に晒されてしまう… 黒光りする魔物は硬いからショウ君に任せるしかないけれど、跳ねる魔物と羽虫に関しては私でも十分倒せるから優先順位だけ間違えないようにね」

「分かりました。黒い奴を速攻で斬れば良いんですね?」


 いよいよボス戦… 俺の相手はゴッキーか、確かに速いけどオニキスさんの動きに比べればまだまだ遅い! 中を見てからじゃないと何とも言えないけど、入ったらすぐに気円斬を放り投げて突撃だね!

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