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第24話  6階層へ行ってみよう!

誤字報告いつもありがとうございます。

 お食事会が終わり、そのままオニキスさんに連れられて帰宅。もうすっかりオニキスさんの家でお世話になっちゃってるよ…


 それにしても、まさかパーティに誘ってくれるなんてな~! 確かに役割分担ができているから戦闘はかなり楽だった。やっぱり重騎士なんて盾役がいるだけで物凄く安定するよな… まぁ後はアイオライトと後衛2人の攻撃力があれば言う事無しという状況で俺の次元断があれば、6階層以降の四足歩行系の狩りも楽にできるだろう。


 でも、さすがにパーティを組んでいるのにあれこれ試行錯誤なんてしていたら迷惑この上ないだろう。俺もそこまで図々しくはなれないよ。

 だからああ言った手前、次元断の熟練度アップと他にも何か使える技を考えなければいけないな。射程が伸びてくれるのが一番良い事なんだけど、一度に出せる結界の数も増えるといいね… 今は一度に2枚しか出せないから。


「でもショウ君、良かったの?」

「え? なにがですか?」

「パーティの事よ。今日やってみて良いと思ったんでしょう?」

「どうしてそれを…」

「見ていたもの」

「おうふ」


 今日も見られてたのね、全然気づけなかった。ゴブリンの気配を探すのにかなり集中していたはずなのに、これがAランクの隠密なのか。


「まぁ1人で出来る事を全部やっておきたいっていうのもありますし、もっと手札が欲しいけどパーティ戦闘で色々と試して誰かが怪我をしたなんて事になるのも嫌なんですよね」

「なるほど… 色々と考えているのね。まぁ男の子なんだからやりたい事はやってみる方が良いわ、やらないで悔やむよりいいでしょ? 私も時間がある時はフォローするからやり尽くしてしまいなさい」

「………、はいっ!」


 なんだろう、この姉のような母のような安心感は。でもオニキスさんってそれ程歳を取っているわけじゃないから、母っていうのは失礼かもしれないね… 口を滑らさないよう気をつけないとな。


 ま、まぁそんな事より! 拠点という名の自宅探しをお願いしてからもう1週間が経っている、そろそろ何か良い物件が見つかったのかどうか確認してこないとな。フローライトさんとはあれからも会っているけどそういう話はしていないし… 言ってこないって事はまだ見つかっていないのかもしれないが。

 というかアレか、借り主が12歳でしかも結界師なんて職業だから探せないのかもしれないな… くそぅ。


 とりあえず今日もお風呂に入って寝てしまおうか、12歳のボディにはまだまだ夜更かしは厳しいぜ。



 そしてやってきました6階層。1日1回のゴブリンキングをしっかり討伐し、今日は先に進んでみたのだ! よし、四足歩行系の魔物… 狼とか猪とかが出るってギルド冊子には書いているが、気になるのは奴らの移動の速さだな。まぁ見てみないと何とも言えないけれど、ゴブリンの次の階層だしそこまで驚くような差は無いだろうという安易な判断もある。


 そして何より… ドロップするお肉を持ち帰りたい!

 普段露店で買っているお肉のほとんどは6階層以降で出る狼の魔物、猪は単価が高いとの事なので多分食べてないと思うんだよね。まぁぶっちゃけ狼よりも猪の方が倒しやすいって書いてるし、今日はそれを目当てに攻めてみようと思っている。

 まぁ猪が倒しやすいというのはアレだ、猪突猛進で直線的な動きが多いからとなっているけど、倒せるだけの攻撃力は必須らしいから初心者では難しいと判断されている。


「だがしかし! 俺には次元断がある! どう考えてもゴブリンよりも防御力が高いんだろうから次元断でちゃんと斬れるのかも検証しないとな!」


 一応失敗したら面倒なので、まず狙うのは足だな… 前足を斬り落とす事が出来ればもう勝ったも同然だろう… 単体ならな。狼のように2~3体で出てくる場合はどうしようか、やっぱり前足を斬って機動力を奪うやり方が良いんだろうな。


「さて、もしかしたらオニキスさんに見られているかもしれないから無様な真似だけはしないように!」


 そして探索を開始。お肉のドロップはそこそこあるようなので、今日のリュックは中身がそれほど入っていないのだ。なんせ背負って帰らないといけないからね、それにドロップ数次第では早上がりして孤児院にもっていってやりたい。ギルドに売るのは魔石だけでもいいしね。


 そんな訳で第1狼発見。毛の色が赤茶だからブラッドウルフってやつだな? こいつはお肉と毛皮がドロップするとの事… 毛皮も持ち帰れば孤児院で有効活用してくれるだろう。


「よーし、かかってこいや!」

「ガル?」


 単体で歩いていたブラッドウルフに声をかけ、俺の存在をわざわざ教えてやる。するとブラッドウルフは俺を目がけてダッシュを始めたので槍を構えて待ち受ける… うん、思ったよりも速くはないね、これなら回避しつつ次元断を当てられる!


 左手に持った槍で、少々オーバーアクションしつつ大きく振り回す。それを見たブラッドウルフは想定通りに俺の右側へと回り込んで迫ってきた!


「次元断!」

「ギャイイィィィン!」


 犬っぽい悲鳴を上げながら、前足から胴体にかけて両断… よし、こいつなら特に足とか狙わなくても一撃でやれそうだな… というかやれたし! そして…


「よっし! お肉がドロップしたぜ!」


 これは幸先が良いね! 最初の1戦目でお肉がドロップするなんてウマー!

 ドロップしたお肉は10センチ四方の正方形で、なぜか葉っぱに包まれている。重さは4~5Kgってところかな… なぜ正方形なのかは謎だけど、意外に重いなこりゃ。レベルの恩恵で全体的な身体能力が増えているけど、これならいいとこ4~5個リュックに詰めたら俺の機動力が相当ダウンする… なるほど、ドロップが多いっていうのも考え物かもしれない。こういう時ソロの不便さを思い知らされるね…


 それはさておき、ブラッドウルフの魔石はっと… 1個80ギルか、これはブラッドウルフに限らず6階層から10階層までの狼系は全部80ギルみたいだな。お肉は時価ね… まぁそうですよね。

 ついでに猪… これの魔石は150ギルか、ゴブリンキングよりも安いじゃないか! まぁゴブリンキングは階層ボスだし、仕方がないか。ゴブリンの上位種であるナイトやア-チャー、シャーマンと比べたら、狼系は魔石の値段は同じだけどドロップの分お得って事になるんだね。


「よしよし、じゃあ次に行ってみよう!」

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― 新着の感想 ―
[一言] 「1日1回のゴブリンキングをすっかり討伐し」 「すっかり討伐」なんか違和感のある表現ですね。
[一言] 大きさが圧縮されてるのは良いけど、 子供じゃ結局重すぎて多くは持ち運びできないから大変そう。 荷運び役を雇いたいところだが、新人で不遇職()の荷運びしてくれる人とかおらんよなあ。
[気になる点] 10cm四方の正方形のお肉が4〜5kgって…全く想像がつかない。 超高密度なわけはないし。10cm四方で長さが1mくらいあるってことかな??表記にものすごく違和感があって感想を書かせて…
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