第11話 報奨金ゲット!
サブタイトル考えるのって難しいですよね…
「あの、オニキスさんにも説明したんですけど、結界の使い方を工夫して編み出した技があるんです」
「そうなのか? それは是非見てみたいもんだ…が、残念ながらこれから少し忙しくなるんでな、後日その技とやらを見せてくれ。後は受付に行って報酬を受け取りオニキスと分配してくれ」
「わかりました」
「じゃあショウ君、報酬を受け取ったら武器屋に案内してあげるわ」
「ありがとうございます!」
SIDE:オニキス
ふふふ♪ ついつい勢いで抱きしめちゃったわ。まだまだ少年なのに、ダンジョンに入っているせいかほどほどについている筋肉… 良いわね! それに報酬をもらった後には武器屋にデート… 大事なショウ君の身を守るための武器や防具をしっかりと見繕わなくちゃね!
後は… そうね、終わったら家に連れて行ってご飯を食べさせてあげよう。どこの宿に泊まっているかを聞き出して、なんなら家で暮らせば良いと勧めてみよう。
まずは保護者的な立場を手に入れて、その後でじっくりと口説いていけばいいわ。あっと涎が。
お金を受け取りに受付に行くと、どうやらもう用意が出来ているようね。まぁ懸賞金は金庫に入っているから認定されてしまえばすぐなんでしょうけど。
「ではオニキスさんとショウ君、今回当ギルドからの報奨金は1500万ギルとなります」
「1500万? 私がギルマスに聞いた話では5~6000万はあるって聞いていたけど?」
そういえば言ってたな… 金貨5~6枚くらいだって。すごい稼ぎになるって驚いたもんだけど… どうなっているんだろう。
「まぁ落ち着いてくださいオニキスさん。他の地方からの懸賞金を集めていませんので、このギルドからは… という額です。最終的には領主様からも出ると思いますので、6000万はいくのではないでしょうか」
「なるほど、そういう事だったのね。皮算用して私に話をしたって事なのね? 今度蹴り飛ばしておくわ。じゃあ悪いけど全部大銀貨で出してもらえる? これからショウ君の装備を見繕ってくるからすぐに使うと思うから」
「え? 今からですか? 別に夕方でも良いんじゃないですか? いえそれよりも、別にオニキスさんが付き添わなくても良いと思いますよ? ねえショウ君、仕事が終わったら私が付き合ってあげるわ。Aランクのオニキスさんが選ぶと高級品ばかりになるからお金が足りなくなるかもしれないわ」
「ちょっとフローライト? 一体どういう事?」
「いえ、私はオニキスさんの性へk… いえ、好みを知っていますので2人で向かわせるのは危ないんじゃないかと危惧しておりまして」
「何を言ってるの? 私がお世話をするって決めたんだから邪魔しないでちょうだい。というか早く仕事しなさいよ、半分に分けるのを忘れないでね」
「ショウ君、危険だと思ったらすぐに大声を出すんだよ? 分かった?」
「え? あの… はい」
ちっ、フローライトめ… まさかとは思うけどあの娘もショウ君を狙っているとでも言うつもり? 上等じゃない! 伊達にAランクじゃないってところを見せてあげるわ、受付で黙って見ていなさいよね!
SIDE:ショウ
えっとどういう事? オニキスさんって意外に問題児だったりするのかな? なんかフローライトさんに注意されたけど…
いや、ぶっちゃけ今はそんな事どうでもいい。1500万ギルだよ1500万! 半分にしたって750万もあるんだ、ギルドに登録と鑑定と、宿代だって一気に解決したじゃないか!
まぁこれから装備を整えるって事だけど、武器とか防具は目玉が飛び出るくらい高い物だから、そこは色々と自重しないといけないよな。でも武器屋に行くのも楽しみだし、防具はあまり重いものは装備したくないから見てから決めようか。
そんな事を考えていると、オニキスさんの注文通り大銀貨が入っているだろう革袋が受付テーブルの上に置かれていた。
オニキスさんがそれを受け取り数えている… とはいえ、大銀貨だと150枚になるのか… 何気に重そうなんだよな。半分にしたって75枚だろ? まぁ今日どれくらい使うか次第だけど、後でギルドに来てお金を預けないとダメだよな。大金を持ち歩くなんて襲ってくれって言っているようなもんだしね。
「はいショウ君、大銀貨80枚ね。これが君の取り分だよ」
「え? 半分ずつだと75枚になるんじゃ? オニキスさんが損してるじゃないですか」
「あら、計算できるのね… しかも早い。まぁいいじゃない、君の貢献によって解決した案件なんだから黙って受け取りなさい。じゃあとりあえず武器屋にする? 防具屋にする? それともワ・タ・シ?」
「あ、ギルドで冒険者登録を先にやりたいです!」
「あう… そ、そうなのね。というかまだ登録もしていなかったのね、それは急いでやった方が良いわね。登録さえしてしまえばギルドにお金を預ける事も出来るし、安心よ」
「はいっ! それと鑑定もお願いしたいと思っていまして… フローライトさんお願いできますか?」
なぜだかしょんぼりしていたフローライトさんに声をかけると、突然ニッコリと良い笑顔になって反応してきた… 何があった?
「登録ね? じゃあこっちに来てくれるかな、文字は書ける? 代筆しようか? ああ、オニキスさんは邪魔なのであちらで待っていてくださいね」
おいおい、なんだか知らないけどこの2人、仲が悪かったりするのかな? バチバチと火花を散らしているように見えるんだが… ちょっと怖いデス。
「はい、これで登録完了よ。これでショウ君は正式に冒険者ギルド所属の冒険者という事になるわね、だけど無理はしないようにね? 今回の事だって怖かったでしょう… ああ可哀想に。ぎゅっ!」
「わぷっ!」
ウワァァァァ! フローライトさんにも突然抱きしめられた? 母性か? 俺は母性をくすぐるような何かを発しているのか? まさかこの歳の差で恋愛とかなんてあり得ないだろう?
「ふぅ、じゃあ次に鑑定をするわね。この水晶に触れて魔力を流してみて」
「はい」
ふむ、結構立派な水晶だな。さすがに教会にあった簡易鑑定の物とは比べ物にならない…
早速言われた通りに水晶に触れ、魔力を流し込む。
「あら、あらあらまぁまぁ、意外にレベルが高いんだねショウ君。そういえば神託を受ける前から鍛えていたって言ってたっけ」
表示された俺のステータスにはなんと、レベル9と書かれていた!
誤字報告いつもありがとうございます。




