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自室2
「姉さんのエッチ!」
「サキュバスなんだから当然だろう?」
スカーレットはミモレの部屋に戻ると、あぐらをかいてあくびをした。
ミモレはため息をつくと、さっき食べたラーメンの空き容器をゴミ箱に捨てた。
「高田さんに何て説明すれば良いんですか?」
ミモレは恨みがましい目でスカーレットを見た。
「別に普通にしてりゃ良いだろう?」
「それよりさ、学校見に行かないか?」
スカーレットはミモレのジト目にも負けずに、ウキウキと言った。
「本当は姉さんが人間界に来たかったんじゃないんですか?」
ミモレは眼鏡を直しながらスカーレットに言った。