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自室1
「姉さん、もうちょっと世間の目ってものを気にしてよ!」
ミモレは自宅に戻ると、スカーレットに文句を言った。
「あんたこそ人間の前で魔法使って大丈夫なわけ?」
スカーレットは右手でクリクリと前髪を弄びながら言った。
「そっそれは姉さんが私達をサキュバスってバラしちゃいそうだったから」
ミモレはへちゃっと女の子座りをして泣き出しそうな顔をしている。
「バレたらヤバいのか?」
スカーレットは相変わらず、マイペースに問いかけてくる。
「ヤバいにきまってますぅ!もしサキュバスなんて知られたらあんな事やこんな事されちゃいます」
スカーレットは驚いた表情で言った。
「あんな事やこんな事するのはこっちのほうだろう?」